探査機はやぶさ2が飛ぶ宙を写す2020/12/05

20201204宵・探査機はやぶさ2が飛ぶ星域
いよいよ小惑星探査機はやぶさ2がサンプルリターンを終えてカプセル投下する日となりました。長旅を支えてくれたすべての方々にお礼を言いたい。と同時に、最終段階で何が起こるか分かりませんから、本当に何もかも終わるまで気を抜かないで欲しいものです。

昨夜から今朝にかけて天気が下っています。5日夜にダメ元ではやぶさ2を撮ってみようと準備してきましたが、当日も微妙な雲行き予報。そこで、前夜となる4日宵に飛行星域を撮影しておこうと思い立ちました。夕方からチラホラ雲が流れていましたが、該当方向は何とか晴れています。とにかく暗くて移動も速いため、画質無視で超高感度高速撮影を何パターンか試してみました(左画像)。撮影後ほどなく全天曇りとなりました。

高々20cmの小さな望遠鏡、しかも光害化が進む街中。湿気も多い季節です。限界等級の移動天体ですから、こうして全工程を何度も試行錯誤しておくことは重要な意味を持つというわけですね。プロであれ、アマチュアであれ、この信条は変わらないでしょう。

画像中央付近に間違いなくはやぶさ2がいるはずですが、他に何通りか合成法や画像処理アルゴリズムを試しても、いずれの画像もはやぶさ2の実像は得られませんでした。何百枚も撮るのでPCだって限界まで使わねばなりません。ですが、できることしかやらない微温湯生活より、不可能にチャレンジしてこその人生。たとえ結果が失敗でも嘆くことはない、そこで得るものは、時として成功したときより大きいと思うのです。

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