旧暦七夕夜を楽しむ2020/08/26

20200825_08592月
昨夜は旧暦七夕(伝統的七夕)でした。透明度は前夜からやや落ちたものの、雲がほとんど無い宵空。七夕伝説を飾る星々はもちろんのこと、上弦前の月や木星、土星など一気に楽しむことができました。

久しぶりにネオワイズ彗星(C/2020 F3)を撮ろうと準備、暗くなる前に慣らし運転として南空の尽きを撮影しました(左画像)。高度30°を割り込んでいたのでそれなりにシーイングが悪いですが、よく晴れた宵の月というだけで三割増しに美しく見えるもの。秤動は向かって右(月面東側)が正面を向く方向ですから、東側のリム沿いに並ぶ海がよく見えます。

月面Xデーは26日なので、まだX地形には太陽光が当たっていません。その代わりテオフィルス・クレーターの「月面グー」がよく見えていますよ。肉眼では分かりづらいけれど、左画像のようにミネラルムーン色調にすると「静かの海」の斑色模様もしっかり確認できますね。

20200825ネオワイズ彗星(C/2020 F3)
さてネオワイズ彗星ですが、日没後の位置はだいぶ低くなっており、とりわけ西側に多くの住宅地を抱えた我が家からの撮影はそろそろ限界。今回も天文薄暮終了前から苦労して導入したのに、撮影可能時間は1時間もなく、途中で障害物に重なるなど困難な道程でした。宵はまだ光害が強く残るという弊害もありますね。

いちおう撮れたのですが(右画像)、尾を意識して頭部を右シフトした割にはほとんど写っていません。9時方向から10時方向にかけてごく淡いダストの尾が認められますがイオンテイルは全く写りませんでした。空の良いところではまだ見えるのでしょうか?まだまだ明るい彗星ですから、最後にもう一回くらい抜群の条件で撮ってみたいものです。

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