面白い形のシュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星 ― 2020/08/21
彗星観測者が集う「星の広場」サイトなどで「シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星(29P)が面白い形になってる」と知って写したいと思っていたのですが、昨夜から今朝にかけて良い晴れ間があったので撮ってみました。
彗星番号で分かる通り、シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星は周期彗星です。公転周期は約14.7年ですが、近日点距離(約5.724AU)と遠日点距離(約6.253AU)の差があまり無く、離心率0.0442ですから、木星の外側を円に近い軌道で回る彗星ということになるでしょう。時折アウトバーストを起こして明るくなるため、一年中見張っていても楽しい彗星です。直近のバーストは7月末頃でした。
左は本日21日1時過ぎからの撮影で、彗星基準コンポジットです。中央の長細い恒星(彗星移動で流れている)のすぐ右に、淡い光芒に包まれた点像が見えますね。ここが彗星核。光芒はコマではなく「尾」なのですが、左下(南東)に偏った半月状に見えます。どう見ても点対称や一方方向にスラリと伸びた尾じゃありませんね。
シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星がこのような姿を見せるのは今回が初めてではなく、これまで何度と無く起こっています。地球から遠いために尾が視線に対して奥方向へ向かうため、このように偏って見えてしまうのでしょう。ちょうど竹箒を柄の方向から見てる感じです。観察可能な方はぜひ明るいうちにご覧ください。なお画像右上から差し込む奇妙な光はおひつじ座41番星(3.6等)の迷光です。私の光学系では写野外至近にある肉眼等級の恒星がこのような悪さをしてしまいます。彗星に重ならなくてよかった…。
彗星番号で分かる通り、シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星は周期彗星です。公転周期は約14.7年ですが、近日点距離(約5.724AU)と遠日点距離(約6.253AU)の差があまり無く、離心率0.0442ですから、木星の外側を円に近い軌道で回る彗星ということになるでしょう。時折アウトバーストを起こして明るくなるため、一年中見張っていても楽しい彗星です。直近のバーストは7月末頃でした。
左は本日21日1時過ぎからの撮影で、彗星基準コンポジットです。中央の長細い恒星(彗星移動で流れている)のすぐ右に、淡い光芒に包まれた点像が見えますね。ここが彗星核。光芒はコマではなく「尾」なのですが、左下(南東)に偏った半月状に見えます。どう見ても点対称や一方方向にスラリと伸びた尾じゃありませんね。
シュヴァスマン・ヴァハマン第1彗星がこのような姿を見せるのは今回が初めてではなく、これまで何度と無く起こっています。地球から遠いために尾が視線に対して奥方向へ向かうため、このように偏って見えてしまうのでしょう。ちょうど竹箒を柄の方向から見てる感じです。観察可能な方はぜひ明るいうちにご覧ください。なお画像右上から差し込む奇妙な光はおひつじ座41番星(3.6等)の迷光です。私の光学系では写野外至近にある肉眼等級の恒星がこのような悪さをしてしまいます。彗星に重ならなくてよかった…。