雨多く、日照不足のまま過ぎゆく7月2020/07/17

  • 20170715-30日間日照平年比

    A.日照時間平年比(2017年7月15日までの30日間)
  • 20180715-30日間日照平年比

    B.日照時間平年比(2018年7月15日までの30日間)


  • 20190715-30日間日照平年比

    C.日照時間平年比(2019年7月15日までの30日間)
  • 20200715-30日間日照平年比

    D.日照時間平年比(2020年7月15日までの30日間)


雨の多さが強調される昨今ですが、同時に忘れてはならないのが日照不足や季節にそぐわない気温低下です。昨日気象庁から「西日本・東日本・北日本の日照不足と長雨に関する全般気象情報」が出されましたが、冷房いらずと喜んでばかりもいられません。コロナ禍、長雨に加えて日照不足だと、一次産業が成り立たなくなります。

上は気象庁サイトからの引用で、日照時間平年比マップ。2017年から今年までの4年分、7月15日まで30日間合計の分布です。同じ期間なのにこんなにも違うのかと驚かされるでしょう。

7月9日記事に「令和2年7月豪雨」期間前半を含む7月1日から8日までの総降水量マップを掲載しました。月初めから半月過ぎたので、あらためて15日までの総降水量を集計し、画像ではなくインタラクティブマップに仕上げてみました(下図)。ぜひお住まいの周囲を調べてみましょう。操作や各アイコンは地図下コメントを参照してください。

半月の集計なのに、月間総降水量平年値を越してしまった地点が少なくとも日本全体の55%も出ているのは異常ですね。日が経ってもいまだに雨の区切りは付かず、たとえ降らなくても日差しがない日が続きます。本来なら一週間後にオリンピックが始まる予定でしたが、話題にもなりません。それどころではないのでしょう。悲しいかな、これが日本の惨状…。



  • アイコンをクリックするとデータが表示されます。地図をドラッグすると中央+印の座標が下部に示されます。
  • アイコンの色は凡例の通り降水量区分を表します。また形は「7月降水量平年値」に対する比率で区別してあります。
  • ●印…100%未満、■印…100%以上200%未満、▲印…200%以上、▼印…不明(平年値が出ていない等)
  • 最新のブラウザでご覧ください。古いと表示できません。JavaScriptを有効にしてください。
  • 各データは気象庁から日々公開されている速報値を自作プログラムで集計しています。その後に微小な変更などがあるかも知れませんが対応しませんのでご留意ください。

【参考】上地図の総降水量データについて、以下の集計結果です。

  • データ表示地点数…1293、平年比が計算できた地点数…1108
  • 総降水量の最大…1549.5mm(長野県・御嶽山)
  • 総降水量が500mm以上…213地点、1000mm以上…25地点、1500mm以上…2地点
  • 7月平年値に対して100%以上…708地点、200%以上…118地点、300%以上…5地点
  • 7月平年比の最大…328.38%(鹿児島県・鹿屋)
  • 期間中に50mm以上を記録した地点が一番多かった日…7月6日・377地点