ますます弱々しいアトラス彗星2020/04/09

20200408夜・アトラス彗星(C/2019 Y4)
昨夜も前夜と同じようにまっ白な空でした。宵の気温も5度近く高めです。早々に満月過ぎの月が登ったため、月明かりは避けようもありません。前夜とは逆に、先にアトラス彗星(C/2019 Y4)の高度が高いうちに撮影を済ませ、真夜中ごろ月を撮るスケジュールを組みました。

左は20:20頃から90分の露出をかけたアトラス彗星。前夜より高高度なのに、いっそう光が弱々しく感じました。ピリリと光る核は見当たらず、彗星頭部全体が棒状銀河のごとく鈍く光っています。でもまだ緑のコマは健在ですね。どこまで生き延びるでしょうか?

20200408_18728月
真夜中に南中を迎える少し前、今度はまん丸の月を撮影しました(右画像)。太陽黄経差は約187.28°、撮影高度は約47.6°、月齢は15.22です。ひと晩前の撮影から24時間あまり経ち、満月を半日ほど過ぎました。このため、東側(右側)が欠け始まっています。気温がグングン下がって大気の状態が乱れ始まり、シャープな像ではありません。

この月も昨日並みに地球に近いですが、昨日の記事に示したグラフを見ると分かるように約1000kmほど遠くなりました。もちろん肉眼で見ても全く分かりませんが、直径を画像上で比較すると8ピクセルほど小さくなっていました(元画像の月は約3300ピクセル)。

月の赤緯はゆっくり下がりつつあって、約1週間後には南東に低く輝く木星・土星・火星のあたりまで南下するでしょう。こうなると私の観測場所からは隣家に隠れて見えなくなります。

参考:
アトラス彗星(C/2019 Y4)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2020/04/09

20200409太陽
朝からよく晴れています。気温が高く、空の透明度が少し落ちているようです。

20200409太陽リム
左は10時頃の太陽。活動領域12759は随分右上リムに寄りました。4、5日後にプロミネンスを見せてくれるでしょうか?右やや上にも大きく吹き出したプロミネンスが見えるほか、何ヶ所か小さなものも見えていますね。

昼にはまたしても曇ってしまいました。夕方から夜にかけて関東の広範囲に雨の予報です。