板垣さんがひと晩でふたつの超新星候補天体を発見2020/01/31

20200131_AT2020bij in NGC3463
またしても快挙です。山形県の板垣公一さんが1月30日明け方、NGC3463(うみへび座)およびNGC5371(りょうけん座)というふたつの銀河それぞれに超新星候補天体を発見したそうです。板垣さんはこれまでもひと晩で複数の新天体を発見したことが何度もあります。最近ですと、2018年11月15日発見の2018imf(NGC4639)と2018imd(NGC4697)がそうでした。

撮影したいと思いましたが、昨夕晴れていたものの夜半前から雲が多くなり、そのまま朝までほぼ曇り空。銀河の導入すら怪しい状況でしたが、なんとか両銀河を見つけ出し、撮りっぱなしで雲間から掬い上げました。NGC3463(左画像)の超新星候補は発見時17.5等と暗かったためうまく写るか心配でしたが、淡い像が浮かんでくれました。

20200131_AT2020bio in NGC5371
いっぽうNGC5371(右画像)はほぼ天頂を通り、超新星候補天体も16等台と条件は良かったのですが、次第に厚みを増す雲には閉口しました。やや強めの風も吹いており、せっかく写ったコマなのにガイドエラーで星像が流れていたものが少なくありません。(吹きさらしでの撮影だと、天頂を向いた望遠鏡は風の影響を一番受けやすい。)90分ほど粘って撮影したものの、コンポジットに使えた画像は30分相当のみ。辛うじて天体が写っていてホッとしました。

板垣さんが1月内に発見した天体はもろもろ併せて6つ。(→2020ad2020ue、TCP J00435715+4111368、TCP J12355225+2755554、および今回のふたつ。)いやはや、留まるところを知りませんね。

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