雲間に見えた!パンスターズ彗星と二重星団2020/01/25

20200124パンスターズ彗星(C/2017 T2)
日ごと二重星団に接近してゆくパンスターズ彗星(C/2017 T2)。昨夕は急に好転した天気のおかげで観察することができました。

日没後すぐの頃は薄雲が常にかかっている状態ながら、微かに北極星とカシオペア座がたどれました。真冬なのに気温が8度もあって湿気も多い宵。「いけるかも知れない」と思い、まだ明るさが残る内から機材をセット。暗くなる前にどうにか二重星団を導入したら、雲が通過しようがガイド星を見失おうが、そのまま2時間近くぶっ通しで撮影しました。万が一にも雲の無い時間が数コマあれば、像を掬い上げることができるかも知れないからです。

粘った甲斐あって短い晴れ間を逃すことなく、1分×連続44コマが彗星と星団のランデブーを写し出してくれました。ここ数日、接近の度に少しずつ焦点距離の長いレンズに代えながら撮影してきたため(→1月21日250mm1月22日500mm)、800mmの今回は今までで一番大きな彗星像で見栄えの良い写真になってくれました。ちょうど小型望遠鏡低倍率くらいの写野ですから、向こう数日はこれを眼視でも楽しむことができるでしょう。機材をお持ちの方はぜひ堪能してみてくださいね。

岩本彗星なども気になりますが、この後再び曇ってしまい、オリオン座なども全く見えない状況でした。夜半過ぎにはまた雲が薄くなったけれど快星にはなりそうにないため、観察はお開きとなりました。

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