台風被害を宇宙から比較 ― 2019/10/13
台風19号が通過する前と後を比較してみましょう。米国の地球観測衛星Aquaの画像です(NASA-WorldViewから引用)。河川の混濁、川幅の増加や氾濫、土砂災害箇所と地形特徴との関連、海への泥土流出、その行き先などなど…。地図帳片手に、近所の様子、学校で覚えた大きな川などを上流から海までたどってみてください。(※2000ピクセル四方・約1MBの大きな画像なのでご注意。)
【参考】
2018年9月19日記事でハリケーンFLORENCEの洪水被害と等高線について書きました。このとき作った日本中央部の等高線地図が今回のエリアに近かったので、少し拡張して右に掲載しました。標高1000m以下の地域について、青線50m、赤線500m間隔の等高線を描いたものです。標高1000m以上は空白です。標高データから作図したものです。GPS測量などの精度はありません。全体傾向を把握するのにお使いください。
等高線が密集するところは土砂崩れや鉄砲水、河川の急増水などが発生しやすく、等高線が疎のところは水が集まって捌けにくい…と言う具合に結びつけられます。それぞれの理由によって、居住地の排水が追いつかない内水氾濫や、河川の洪水・堤防決壊・越水による外水氾濫(河川氾濫)が発生します。また高低差や河川規模・降水量などによって、氾濫までの時間差や復旧(水が引く)に要する時間差も生じます。衛星画像と合わせて深く考えてみましょう。
参考:
2019年・台風関連の記事(ブログ内)
アーカイブ:気象衛星が観た火災や火山(ブログ内)
令和元年(2019年)台風19号に関する情報(国土地理院)…空中写真、浸水推定地域地図、標高段彩図などが載っています