アフリカーノ彗星地球接近前夜、板垣さん発見天体も観察2019/09/27

20190927アフリカーノ彗星(C/2019W2)
昨夜から今朝にかけて、1日前と同じように晴れ予報を裏切る雲行きでした。ただ待っていればゆっくり回復傾向にあったので、それに合わせて機材準備。

27日夜から28日明け方にアフリカーノ彗星(C/2019W2)が地球最接近するので、まずはその前夜祭。1000mm越えの望遠鏡ではもはや移動が速すぎるため、500mmに落として撮影しました(左画像)。それでも原画上は彗星が線になってしまい、地球に近いことを実感させられます。コマは小振りだけれど彗星核が明るく、何とも奥ゆかしい彗星ですね。北(上)に向かってダストの尾が伸びているようですが、住宅光害地での撮影ではこれが限界…。

アフリカーノ彗星はどんどん南下しており、1ヶ月後には南空の超低空に去ってゆきます。また今後は急速に暗くなるでしょう。次に月が大きくなるまでの向こう10日間が勝負どころです。

20190927_AT2019qyk
さて、26日明け方に山形県の板垣公一さんがまたしても超新星候補天体を発見したそうです。場所はおおぐま座のUGC5604という小銀河。第二の観察ターゲットはこの天体にしました。薄明時間+北東の低空のため、我が家からは撮りづらい位置。しかも今朝方はずっと住宅の一室に灯りが付いたままで、派手に迷光かぶりが生じてしまいました。なんとかセルフフラットなどで余計な光を取り除いたのが右画像。

16等と聞いていましたが、結構しっかり写ってくれました。小さくても綺麗な銀河なのですが、渦を巻いているところまでは分かりませんね。朝が近づくとモヤが発生し、登っていた細い月がかなり暗く感じました。星数の少ない夜でしたので、一晩中薄いモヤがかかっていたのかも知れません。

今日の太陽2019/09/27

20190927太陽
朝から雲が多めです。日なたは蒸して暖かく、秋の様な昨日とは一変しました。9月ももう終わるというのに、夏と秋とを行ったり来たり。

20190927太陽リム
左は10:10頃の太陽。薄雲越しです。活動領域はありません。とても淡いですが、左上リムにやや大きめのプロミネンスが見えました。明日はもっとはっきりするでしょうか?

毎年初夏には太陽観察の際にたくさんのトンボが見えましたが、今年はほとんど見かけませんでした。今日はやたらたくさん横切っており、季節がずれたのかな?と感じた次第。毎年ヒガンバナを咲かせる近所のポイントも遅れています。裂かないまま枯れてしまいそう…。気候の変化は自然のほうが敏感に影響受けますね。