今期初の「宵の明星」を確認2019/09/17

20190917日没直後の西空
今夕は日暮前から快晴です(左画像)。雲ひとつないのは本当に久しぶりのこと。透明度はあまり良くありませんが、ひょっとしたら見えるかな?と淡い期待を込めて探すことにしました。そう、夕空に回っているはずの金星と水星です。

8月14日に金星が、9月4日には水星がそれぞれ外合を迎えました。しばらくは太陽観測衛星SOHO-C3カメラに並んで写っていましたが(下A画像)、金星は11日、水星は13日にそれぞれ写角外へ出てしまいました。このカメラの視野角は半径8°程度なので、金星も水星も太陽からそれ以上離れたことを意味します。

日没時の太陽に対する金星の位置は星図ソフトなどで予め分かりますから、撮影するカメラの視野角から金星の通過ポイントを割り出し、カメラを向けておきます。ちょうど左上画像の真ん中・建物の上あたりです。あとは予定時間になったらシャッターを押すだけ。簡単な方法ですが、日没10分後になんとか金星と水星を確認できました(下B画像)。実は無謀にも8月17日頃から何度も挑戦していましたが、天気に阻まれていたんです。ようやく本日、今期初の「宵の明星」ご対面となりました。

金星はしばらく低空のまま、11月から12月にかけて木星や土星に接近。特に11月29日宵は18°角あまりの間に土星・月・金星・木星が大集合するので、豪華ですよ。宵の明星に「高さ」を感じる様になるのは来年になりそうです。

  • 20190910-0330UT-LASCO_C3

    A.SOHO-C3画像
    (9月10日3:30UT)
  • 20190917金星と水星

    B.今夕の金星と水星


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