噴煙を上げる桜島2019/09/16

20190916桜島噴火
鹿児島県の桜島で本日朝に噴火があったとのこと。9月に入り、山体膨張の報道を度々目にしたので心配してましたが、気象庁によると今日の噴火は「噴火基準未満」だそうです。

九州地方はよく晴れている様なので、いくつかの衛星画像を確認しました。左画像はアメリカの地球観測衛星Terraによる本日午前の撮影。たなびく噴煙が南に流れ、屋久島付近まで到達していることが分かります。解像度は低いですが、気象衛星ひまわりの画像にも写っており、少なくとも14時頃までの画像で噴煙の流れを確認できました。

桜島は現在もしょっちゅう噴火を繰り返す活火山。気象庁が公開している火山活動解説資料8月号によると、活発な「南岳山頂火口」と「昭和火口」のうち、2009年ごろから爆発的噴火を繰り返した昭和火口は2017年を最後に活動が見られず、入れ替わる様に南岳山頂火口からの噴火が多くなったようです(右下図・資料の一部を引用)。 今回も南岳山頂の噴出とのこと。山体膨張は解消されていないと思われ、引き続き注意が必要ですね。

桜島の爆発的噴火推移
茨城に住んでいる私は数ヶ月に一回程度、震度3くらいの地震がなければ不安なります。地下のどこかに地震のエネルギーが溜まってると思うからです。火山噴火も同様でしょう。人間は自然に癒されることはあっても、癒し返してあげられません。大爆発する前に、適度に発散してくれることを祈るばかりです。地震や噴火の正確な予知は無理で、せいぜい確率論に終始してしまいますから、せめて「地盤ストレス」を常時測定・発表する様なシステムを構築できないかなと期待してます。

コメント

トラックバック