2019年の台風14号が発生2019/09/03


20190903-0300衛星画像
気象庁が8月31日に「台風になるかも」と発表した熱帯低気圧が、本日3日3:00に台風14号「カジキ/KAJIKI」となりました。昨日発生した直前の台風13号発生から18時間後になります。現在はダブル台風ですね。

左画像は発生時刻の気象衛星画像(画像元:NICT/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外バンドの白黒画像です。赤点線円は各台風中心の直径1000km円を表しています。(※東側が13号、西側が14号です。)

おかしなことに、西進を続けるかに思われた14号は現在反転して東に向かっており、トンキン湾から外へ出てフィリピンや台湾のほうに向かっているとの予報円が発表されました。どういうこと?もし発達しながら舞い戻ってくると、13号を追いかける様なコースに乗ってしまうのでしょうか?不思議なことがあるものですね。とにかく、先行する13号と共に注意してください。

台風名になっている星座
なお、「台風名が日本語っぽいなぁ」と気付いた方、大正解。これは日本語の(魚の)カジキ。でも海の生物ではなく星座名「かじき座」のほうから付けられた名称です。

台風名は台風に関わる14カ国政府間で構成される「台風委員会」で、国ごとに提案されている名前を順番に付けています。日本は「台風も星座も海洋に関わる」として、星座の名前を幾つか提出したと聞きました。昨年2018年最後の29号は「ウサギ」。つまり、台風「ウサギ」から14個(14カ国ぶん)の台風が発生して、日本の順が回ってきたのです。

かじき座は南天の星座で、本州以北からは見えません。沖縄辺りだと星座領域の半分くらい見えます。大マゼラン雲が属する星座として有名ですね。右上に星図を示しました(ステラナビゲーター使用)。このなかに星座絵として描かれているものは台風名になった、またはこれからなる予定の星座です。(※台風名の星座は諸般の事情で変更される場合があります。)

2019年の真夏日と熱中症(9月頭までの途中経過)2019/09/03

2019年・真夏日と熱中症(途中経過)
本日、消防庁から9月1日までの熱中症搬送状況が発表されたので、昨日までの真夏日地点数などと合わせて「真夏日と熱中症グラフ」の途中経過を描いてみました(左図)。元データは気象庁消防庁が公開しているものを利用しています。

今年のグラフは例年の様な複雑な上下変動はなく、7月下旬に急速な上昇、そしてお盆の頃からの急激な下降が特徴のようです。ただ、日本全体としてはこうであっても、地域によってはこれに従ってないこともあるでしょう。西日本と東日本とを分けて考えただけでも、上昇下降のタイミングは随分ズレていることと思います。

加えて、記録的○○と表現される様な多雨、少雨、高温、低温が目立ちましたね。極端な気候は年齢に寄らず体に堪えます。熱中症の時期はもうしばらく続くので、涼しくなったからと油断せずにお過ごしください。それにしても来年のオリンピックが心配です…。なお、昨日気象庁から2019年・梅雨入り梅雨明け確定値が発表されたので、アーカイブ「梅雨」に追加しておきました。必要に応じてご利用ください。

参考:
アーカイブ:真夏日と熱中症
アーカイブ:梅雨