少し透明度が上がったので再び二彗星を観る2019/08/03

20190803マクノート彗星(260P)
昨夜から今朝にかけてはここ一週間で一番透明度が高い星空。夕空低く月齢1の月が確認でき、ちょっとテンションが上がりました。とはいえ冬のような空になるはずもなく、冴えないと言えば冴えませんが、最微光星が4等以下なのは本当に久しぶりなんです。

取りあえず仮眠後に、二日前に撮影した二彗星を撮り直すことにしました。街中撮影なので限界はありますが、少し透明度が上がっただけでこんなに違うのかという写りになってくれました。左のマクノート彗星(260P)は南西(右下)に向かう尾の広がりがよく分かります。

20190803アフリカーノ彗星(C/2018W2)
左はアフリカーノ彗星(C/2018W2)。こちらも青緑のコマが良く広がっていました。とても彗星らしくて良いですね。惜しむらくは、露出を少しでも伸ばそうとして、フラット撮影の時間が極端に短くなってしまったこと。せっかく各1時間露出できたのに、結局フラットが良くなくて像の悪化につながってしまいました。

この調子で日に日に空が良くなれば嬉しいのですが…。光害地での天体撮影は一にも二にも透明度が上がらないと成立しませんからね。夜明けの空にオリオンが昇っていたのが印象的でした。

今日の太陽2019/08/03

20190803太陽
朝からよく晴れています。ときおり風が強まるものの、熱風なので涼しく感じることはありません。今日は昨日より真夏日地点数の増加が少し鈍化したものの、12時の時点で759地点、16時には800地点(うち猛暑日地点数は159)に到達しました。

20190803太陽リム
左は13:20前の太陽。活動領域はありません。左上リムにまた大きなプロミネンス群が見えてきましたよ。今度は長続きするでしょうか?

20190803-0706UT-LASCO_C3
7月25日記事にチラッと書いたのですが、本日の金星は「かに座にあるプレセペ星団(M44)」のど真ん中を通過しています。ただし太陽のすぐ近くですから地上からは全く見えません。

太陽観測衛星SOHOのLASCO-C3カメラにその様子が写っています。7:06UT (16:06JST)の画像を右に引用しておきます。

またまた台風候補の熱帯低気圧発生2019/08/03


20190803-1500気象衛星画像
気象庁によると、本日15時に「台風になるかも知れない熱帯低気圧が発生した」とのこと。現在台風7号・8号がまだ活動中ですが、熱帯低気圧はその中間、フィリピンの東海上にあります。

左は発生時15:00の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。オレンジ点線円は熱帯低気圧中心、赤点線円は台風8号中心の、それぞれ直径1000km円を表しています。

8号の雲はもう小笠原諸島にかかっており、明日には台風中心が通過する見込みです。そのまま九州付近を目指して進んでいますが、活発な雲が東に大きく離れた場所まで広がっているため、中心位置にかかわらず広範囲で注意が必要そうですね。

熱帯低気圧のほうはまだ渦になっていませんが、発達した雲がそこら中にあります。これもゆっくりと北西へ向かっているとのこと。ダブルで日本に来てしまいそうな予感が…。