今月も地球と月のツーショット2019/04/20

20190417地球と月
気象衛星ひまわりの全球画像には時々お月様が写っているということを、これまでも度々お伝えしました。2019年3月26日記事では、「満月近くの月が地球とツーショットになるのは春と秋が多い」ことも解説しました。ではこの4月はどうだったでしょうか?

月齢10から20までに限って計算すると、今月は17日から本日20日まで機会がありました。撮影画像を調べるとほとんどのチャンスに月が写っていましたが、完全な状態(月全体がひまわりの写野に入り、かつスキャンラインで分割されてない)でのツーショットは左画像の17日9:10のみでした(画像元:NICT/画像処理は筆者)。残念ながらほとんどの画像で月がぶつ切れになっています…。

本日は今月最後のチャンスで、ひまわりから見るとお昼頃に地球の南極側すれすれを横切る計算です。右下画像は一番左側の月(20日11:50撮影)から10分おきの4コマを合成したもの。地球はひまわりと共に東へ向かって自転していますので、背景の宇宙は向かって右方向へ流れてゆくのです。月の下が途切れてしまったのがもったいないですが、気象衛星なので月が写るよう画角が設定されてはいませんから仕方ないですね。

20190420地球と月
来月以降しばらくは満月近くの月がツーショットを起こす機会はぐっと減るでしょう。もちろん満月期にこだわらなければチャンスはたくさんあります。

蛇足ですが、この画像では正午付近の地球の南極側にわずかながら影ができていることが分かります。春分から約1ヶ月が過ぎて南半球が冬に向かい始め、次第に南極圏に日が当たらなくなってきた(一日の大半が夜になる/極夜地域が広がる)ことを物語っています。

参考:
アーカイブ:気象衛星が観た地球

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