久々の鮮やかなアーク2019/02/27

20190227環天頂アーク
明日の関東は雨が降る予報ですが、今日は正にゆっくり下ってゆく空模様でした。太陽は拝めないだろうと思っていたら、16時前頃いきなりの日差し。ビックリしつつ空模様を確かめにベランダへ出ました。

雲間にたくさんの薄明光線が見え、内暈も出ているようでした。なにげに頭上を見上げると、おぉ、久し振りに見る鮮明な環天頂アーク(左画像)。太陽高度は17°位ですから、明るさのピークを過ぎて段々消えゆく途中でした。でもよくよく見ると、下向きの弧の成分も混じっているようです。

しばらく眺めていたら狙い通り、薄れる環天頂アークと入れ違いに上部ラテラルアークがはっきりしてきました。頭頂が太陽から46°程度離れているので、景色を含めて上部ラテラルアーク全体を撮影しようと思ったら、主虹や副虹全体を撮影できるくらいの広角カメラを用意しなくてはなりません。手持ちのコンデジではいかんともしがたい…。

上向き弧である環天頂アークと下向き弧である上部ラテラルアークのペア。これに対抗するかのように、内側には上向き弧である上部タンジェントアークと下向き弧である内暈のペアが見えました(下A画像)。ラテラルアークは滅多に左右に伸びないのですが、どうしたことか、今日はかつて見たことないほど左右に下る円弧が確認できました(下B画像)。また四種のアークと一緒に、太陽右側の幻日も淡く出現していました(下C画像)。わずか15分後には南からせり上がった雲にかき消されてしまいましたが、目の覚めるようなアークたちに心が満たされました。

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参考:
ユーティリティ「太陽高度とアークの時刻表」