北海道胆振東部地震の余震が半年後に発生2019/02/22

北海道の大地震分布
昨夜21:26ごろ、北海道の胆振地方中東部を震源とする大きな地震が発生しました。マグニチュードの速報値は5.7、最大震度は北海道厚真町で6弱とのこと。2018年9月6日に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」の余震とみられます。5ヶ月半経った今もなお警戒を怠らない様にと、大地からの警告に感じられますね。

左は気象庁・震度データベースを元に、北海道とその近海に震央がある震度5弱以上を観測した地震の分布図。速報値ですが昨夜の地震も加えてあります。北海道胆振東部地震以降、同地域では昨夜を含め、4回の強い地震が観測されました。

北海道の地震回数(2018.10.1-2019.2.20)
右図は同じく震度データベースを元に1ヶ月毎の地震回数を積み上げグラフにしたもの。9月末までに地震回数は急速に減りましたが、その後も2018年10月3日に最大震度5弱の揺れがありました。小さい地震も頻発しており、「もう大丈夫」と言うにはまだ早いですね。

ただでさえ雪が多いこの時期は土地や建物への重量負担が大きいでしょう。ちょっとしたことであちこち崩れたり、今崩れなかったところでも春になって地盤が緩むタイミングで崩壊したり…と色々心配ですね。何かあったとき屋外への避難や移動も容易ではないでしょう。早く落ち着くことを切に願っています。

参考:
北海道胆振東部地震から一週間の地震回数(2018/09/13)
北海道胆振東部地震の震源推移を見る(2018/09/10)
北海道で大きな地震が発生(2018/09/06)
ハワイ・キラウエア火山が噴火(2018/05/05)
アフリカのこと。(2018/04/11)
メキシコ周辺の地震分布(2017/09/24)

貴重な晴れ間に岩本彗星を観察2019/02/22

20190222岩本彗星(C/2018Y1)
昨夜から今朝は晴れ予報でしたが、夕方に低空の水星を確認した頃にはもう雲が多くなっており、早々に星見を諦めていました。ところが夜半前に確認すると晴れているではありませんか。下弦前の月で空が白々していましたが、2月最後の週は芳しくない天気が続きそう…。貴重な晴れ間ですので、岩本彗星(C/2018Y1)を撮っておこうと準備しました。

日付が変わる少し前に露出を開始したところ、序盤でいきなり雲が襲来。しばらくやり過ごさなくてはなりませんでした。幸いなことに岩本彗星はかなり北寄りに沈んでいくので、かなりしつこく見え続けてくれます。雲が去ったところで改めて露出開始。今度はうまく行きました。

月光避けに強めのバンドパスフィルターで光を絞ったため、写りが貧弱です。それでもエメラルドに広がるコマや、微かに東へ向かう尾などが写ってくれました。相変わらず移動が速いので、彗星と恒星を両方静止させてコンポジットしてあります。まだまだ明るいですから、月が細くなるころまた本腰入れて観察してみましょう。

参考:
岩本彗星(C/2018Y1)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2019/02/22

20190222太陽
朝のうち雲が多かったですが、日中は少し晴れ間がありました。明日にかけて天気は下り坂。今夜は雨も降るらしい…。ということで、完全に曇る前に早めの太陽観察です。

20190222太陽リム
左は10時少し前の太陽。薄雲越しの撮影です。活動領域はありません。ダークフィラメントははっきりしませんが、中央を過ぎて右半球にまだ見えるようです。このままリムまで行ってほしいですね。プロミネンスは左下に小粒ながら元気そうなものが見えました。