明け方に金星と月の接近、新天体も!2019/01/02

20190102金星と月
昨夜から今朝にかけて、一時的に雲があったものの概ね晴れました。幾つか観察や機器調整など行ったのですが、メインターゲットは明け方の新天体確認、および、金星と月との大接近です。

6時頃起きて東の空をご覧になった方はどなたも気がついたことでしょう。晴れていれば月と金星とが寄り添うように、神々しいほどの光を放っていましたね。ここ最近のなかではかなり近い接近で、しかも太陽に続く明るい天体としては2位の月と3位の金星ですから目立つのも当然。見えた方は今年一年幸運に恵まれそうな、そんな光景でした(左画像)。

望遠鏡で拡大したのが下A画像。月1個分ほど間をおいて真下に「半月状の」金星が並んでいます(※この画像は上方向が天の北方向)。周囲の星まで分かるように多段階露出によるコンポジットをしています。実は直前2時間ほど雲が空全体を覆っており、一時は諦めようかと思ったほどでした。その後驚異の天気回復を見せ、観察できた次第。

雲に覆われていた頃、低空の雲間にチラホラ金星と月が見えていたため、せめてもの記念にと撮影したのが下B画像。ここでも奇跡的な現象が見えました。なんと、月と金星の上下に「光柱」が現れたのです。周囲の雲が氷粒に満たされていたのでしょう。寒い夜は稀に見えるのですが、金星と月とが揃った状態で見たのは初めてかも知れません。

なお今年2019年から来年までに起こる金星と月の接近は記事末の表やアーカイブ「天体の接近現象一覧」を参考にしてください。また両天体が接近している日は、「月を使って昼間の金星を見つけるチャンス」になる場合もあります。アーカイブ「昼間に月と金星が近い日」もご覧ください。

  • 20190102金星と月

  • 20190102金星と月と光柱



20190102_TCP J15360165-1642561
さて、もうひとつの目的であった新天体の観察は、星仲間の(の)さんによる情報がきっかけでした。2018年12年31日の記事で静岡の西村栄男さんが新天体発見と書きましたが、その西村さんが元日の明け方にまたしても新天体「TCP J15360165-1642561」を発見したとのこと。

この情報を頂いてさっそく位置を調べると、なんと接近している金星&月のすぐ側じゃないですか。これは観察しないと!しかし慌ただしいスケジュールになりそう…機材はどうしよう?…などと悩みつつの観察でした。

当初は望遠鏡二台体制を予定してましたが、直前の曇り空で設置できず、急遽予定変更。新天体も金星&月も、同じ望遠鏡でまとめて撮影となりました。右は西村さん発見の新天体画像ですが、画像右上すぐのところ(画像外)に金星と月が並んでおり、元画像は激しくかぶっています。年末年始に立て続けの発見、本当に驚くばかりですね。幸運さにあやかりたい…。

【参考:月と金星の会合(離角3°以内)・2019-2020年調べ】
日付時刻天体1天体2最接近時の離角
2019年1月2日(水)06:49金星 0°39′
2019年2月1日(金)01:00(×)金星 0°13′
2019年3月3日(日)04:53金星 1°54′
2019年4月2日(火)17:05(×)金星 2°46′
2019年7月2日(火)06:28金星 2°09′
2019年8月1日(木)04:13(×)金星 0°04′
2019年8月31日(土)01:36(×)金星 2°13′
2019年11月29日(金)03:24(×)金星 1°39′
2019年12月29日(日)09:09(×)金星 1°42′
2020年6月19日(金)18:54(×)金星 0°13′
2020年7月17日(金)17:13(×)金星 2°33′
2020年11月13日(金)09:04金星 2°18′
2020年12月13日(日)04:31(×)金星 0°26′
日付時刻天体1天体2離角

  • 最接近時の離角に応じて色分けし、0度台1度台2度台となっています。
  • 離角は茨城県つくば市設定での計算であり、観察場所により多少変わります。
  • 最接近時に必ずしも条件良く見えるとは限りません。みなさんの観察地での天体高度や太陽出没時刻を考慮してください。(時刻の後ろに×印があるものは最接近時に天体が空に昇っていません。)
  • 計算はアストロアーツ・ステラナビゲーター(ver.8・会合検索ツール)を利用しました。


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