かなりヤバそうな台風のたまご→台風22号発生2018/09/07


20180907-1500熱帯低気圧
北海道を襲った大きな地震やそれに伴う各種の災害は心が痛いですが、豪雨と台風とに襲われた西日本もまだまだ傷が癒えていません。

そんななか大変残念なお知らせなのですが、また台風になるかも知れない熱帯低気圧がはるか太平洋中央で発生しました。左は発生時刻となる本日7日15:00の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。日本は左上の雲の中で、右下オレンジ点線円は熱帯低気圧中心の直径1000km円を表しています。

気象庁によれば15:00現在の中心位置は東経166度とかなり遠く、西進していますが、先々の進路予報はまだ不確かです。ただ、Joint Typhoon Warning Center(JTWC)などの情報では来週前半にグアム島付近を経由してから日本側へ進むらしく、その頃には先日猛威を振るった21号の最大風速よりもずっと強くなる予報なのです。

今日現在は気圧が高くて弱い低気圧のはずなのに、すでに大きな雲の渦を巻いており、その大きさが1000km円をオーバーしていますね。日本に大打撃という事態にならないと良いのですが…。とにかく、最新情報チェックを怠りなく用心して過ごしましょう。なお、昨日「台風になるかも…」と予報されていた沖縄近くの熱帯低気圧はこのまま台風にならず弱まりそうです。


20180907-2100台風22号
【夜中追記】 この熱帯低気圧は急速に中心気圧を下げ、7日21:00に台風22号「マンクット/MANGKHUT」となりました。直前の台風21号発生から10日と12時間後、21号消滅から2日と12時間後になります。

右は発生時刻の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外線の白黒画像です。赤点円は台風中心の直径1000km円を示します。発生や進行コースがかなり21号に似ていますね。

例えば21号が西日本に上陸する5日前の8月30日衛星画像等と比べると、まだ発達はこれからだというのに22号のほうがはるかに大きくなっていることが分かります。