台風21号は温帯低気圧になりました2018/09/05


20180905-0900気象衛星画像
西日本に大きな爪痕を残したのみならず、東日本・北日本にも大雨を降らせた台風21号は、本日9:00に温帯低気圧になったと気象庁から発表がありました。速報値ですが、発生から丸8日間の活動時間でした。

左は21号が消滅した本日5日9:00の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。また赤線は台風中心が辿った経路を表しています。台風でなくなったとは言え、名前が変わっただけで、まだ周囲の雲は発達しており、強い風も残っています。しばらくは注意が必要ですね。

下図は21号発生から消滅までの気象庁発表速報値を元に描いた、各観測値のグラフです。3日午後から移動速度が急激に増加し、昨夜には4倍以上に達しました。これはちょうど四国の南から近畿を通過して日本海へ抜けた時間帯に当たります。

関東にいた私でも昨夕から夜半にかけての風速変化があまりに急だと感じたほどですから、台風直下にいた方々はあっと言う間の出来事に思えたのではないでしょうか。7月頃のノロノロ台風とは全く違いますね。たくさんの被害が出ていますが、一日も早い復旧を願っております。なお画像にも写っていますが、四国のはるか南、ルソン島のはるか東の海上で熱帯低気圧(これも本日9:00低気圧から発達)がゆるい渦を巻き始めていますね。今のところ西北西に進んでいますが、これも要注意です。

  • 2018年台風21号・中心気圧の変化(速報値)

    中心気圧
  • 2018年台風21号・最大風速の変化(速報値)

    最大風速
  • 2018年台風21号・強風域直径の変化(速報値)

    強風域直径
  • 2018年台風21号・移動速度の変化(速報値)

    移動速度


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