もうすぐ大接近の火星を観察しました2018/07/30

20180730火星
いよいよ明日7月31日に火星と地球が大接近します。時刻は16:45JST頃なので、明日の明け方より明日夜になってからのほうが近いはず。もっとも、違いが分かるほどの差はありません。前後一週間くらいは実質的にほぼ大接近状態と言って良いでしょう。

昨夜から今朝もいつものように雲が多く流れていました。でも夜半を過ぎた頃から雲が無い時間が度々訪れ、その合間に火星や月を楽しむことができました。

20180730火星図
左画像は30日1:40頃に撮影した火星。気流が比較的落ち着いており、高度が低めなことを除いては申し分のない像でした。月が明るかったですが、明るい惑星の拡大観察では気になりませんね。

ちょうど大シルチスが中央北側に暗く見え、右(西)に小シルチス、左に子午線湾、南側には明るく見えるヘラス平原が確認できます。南極冠もよく見えますね。画像処理で潰れてしまいましたが、北極側にも青白っぽい霧のようなものが写っていました。撮影時刻のGuideによる火星図を右に掲載します。

20180730ジャコビニ・ツィナー周期彗星(21P)
火星撮影後、雲が時々襲いかかっていましたが、合間合間の星空は月があるにもかかわらず良い透明度。せっかくなので上空のジャコビニ・ツィナー周期彗星(21P)も撮ってみました(右画像)。天体用白黒カメラなので、画像に色は付いていません。

24分の露出のうち数分は薄雲が横切ってしまいましたが、なんとか彗星位置基準コンポジットで仕上げてみました。風は無かったので、7月21日の画像より星像が安定しました。光害の多い街中&ほぼ満月夜&薄雲のある空なのにこれだけ立派な姿を見せていますよ。機会を作ってぜひご覧くださいね。

そう言えば、観察中に天頂から北空にかけて流れ落ちる明るめの流星を3つほど見かけました。今日は「みずがめ座δ群」や「やぎ座α群」といった南の空に放射点がある流星群のピークなので、群流星だったのかも知れませんね。

参考:
2018年火星の地球接近に関する記事(ブログ内)

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