今日の太陽と光環2018/06/27

20180627太陽
昨夜は曇り、朝のうち小雨、昼前からは快晴となりました。最近のパターンですね。いつもと違うのは、凄まじい強風に見舞われていること。8時台から強まった風は10m/sを越え、正午には近くのアメダスポイントで11.7m/sを記録しました。全国的に強風のようで、15時現在の日最大瞬間風速は24m/sから26m/sが上位を占め、軒並み6月の1位を更新しています。

20180627太陽リム
左は14時過ぎの太陽。風に煽られつつの撮影です。活動領域12715はだいぶリムに接近しました。いまだに健在の大きなダークフィラメントは中央を過ぎましたね。左下のプロミネンスは24日から見え続けているのですが、光球内に入ってきてる様子が分かりません。別物なのでしょうか?

20180627光環&彩雲
太陽観察直前には空にあったあちこちの雲が彩雲になっていました。太陽近くの雲は彩雲と言うより同心円の光環になっています(右画像)。美しいのですが、高度が高くて首が痛くなりますねぇ…。

午前・午後ともあちこちで消防車のサイレンが鳴りっぱなしです。こんな風が強くては消火活動も大変でしょうに。

【夕方追記】
17:30ごろ、西空に傾いた太陽周囲にたくさんの彩雲が見えました。何枚か掲載しておきます。

  • 20180627彩雲
  • 20180627彩雲
  • 20180627彩雲
  • 20180627夕空


お家に帰るまでが遠足です2018/06/27

20180627金星と水星
今年3月上旬に夕空で接近現象を楽しませてくれた金星と水星。その後水星は4月2日の内合、6月6日の外合を経て、ふたたび夕空に戻ってきました。今期は金星とあまり接近しないまま内合を迎えますが、見えている方角は一緒ですから、現在は両惑星をいっぺんに観察できるチャンスです。

今夕は日中の強風がおさまらず立っているだけでもフラフラしますが、夕方辛うじて雲間が残っています。暗くなると水星も沈んでしまうため、明るい内から悪戦苦闘。なんとかカメラに収めることができました(左画像)。肉眼でも水星は見えましたが、横に並んでいるはずのふたご座のポルックスとカストルは見えませんでした。(画像では確認できます。)

ところで、本日ついに探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウに20kmまで接近し、「到着」という表現が使われることとなりました。6月15日の記事に書いた通り、リュウグウがある方角もこの夕空です。実は到着記念としてこのアングルを狙っていたわけでした。もちろんリュウグウやはやぶさが写るわけではありませんが、節目の記念として。どこに何があるかは下のマーカー付きA画像やステラナビゲーターによるB図をご覧ください。

到着したことは誠におめでたいことですが、はやぶさ2プロジェクト全体としては本番の入口に立ったに過ぎません。軌道を安定させつつ様々な観測をし、その結果を持ち帰るという大仕事が待っています。どうか地球帰還まで無事でありますように。

  • 20180627金星と水星

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