久しぶりに惑星拡大撮影にチャレンジ2018/05/11

  • 20180511木星
  • 20180511火星


昨夜から今朝は気温が7度まで冷え込み、晩秋かと思うような空。ときおり薄雲が流れましたが、夜半前から朝まで概ね晴れてくれました。夜が短いシーズンなのであれこれやっているとあっと言う間に夜が明けます。だから昨夜は惑星拡大観察に絞って挑戦しました。

普段ほとんど惑星を拡大して撮らないので、撮影手順や画像処理等すっかり忘れていました。日付が11日になった頃を見計らい、衝を迎えた木星から順に土星、火星と撮影。いずれも南に低いため、背の高い隣家の屋根から姿を見せるのは南中前後の僅かな時間に限られるのです。久しぶりに使うカメラセンサーのゴミなども酷く、土星画像のカラー合成はボツとなりました。その代わり露出オーバーにしていくつかの衛星を捉えたので、右下に掲載しておきます。

20180511土星
木星はちょうど大赤斑が出てきたところでした。写野内に衛星も写っており、左がガニメデ、右はイオ。撮影に手間取り、衛星が移動してしまいました。撮影してゆく内にだんだん体が手順やノウハウを思い出してきたので、火星が一番スムーズに撮れました。ただ視直径がまだ木星の三分の一も無いため、細部は分かりませんね。上画像の木星と火星は同縮尺です。

火星は西側(右側)が欠けており、欠け際に大シルチスがあります。中央を左右に横切るのがアリンの爪付近。南極冠側(下側)が白っぽく見えています。夏に訪れる火星大接近がますます楽しみになってきました。

参考:
2018年火星の地球接近に関する記事(ブログ内)

今日の太陽2018/05/11

20180511太陽
朝から時々薄雲が湧きますが、概ね晴れています。7m/s前後の強風があり、気温はさほど高くありません。

20180511太陽リム
左は14時前の太陽。風がある割に乱れは少なく、写しやすい空でした。活動領域12709の小さな黒点が見えます。右半球赤道やや下にある12708はあまり分かりませんね。目立つプロミネンスはありませんが、昨日から続く何ヶ所かのものが小さく見えていました。