月と土星が接近しました2018/05/05

20180505月と土星の接近
昨夕は雲の厚い空でしたが、夜半を過ぎた頃から少しずつ晴れ間が出てきました。だんだん下弦に近づく月が東に昇り、側に明るい星を従えています。これは土星。4月30日夜に月と木星が並んだばかりですが、今回はその時の半分ほど、約1.5°弱まで接近しています。

最接近は1°弱ですが、もう日が登った後のこと。さすがにそこまで待てません。そこで、明るくなってしまうギリギリ直前の、天文薄明開始約30分後に撮影を試みました。元々月明かりが眩しいため多少の薄明があっても関係ありませんし、寒冷前線が過ぎてこの季節にしては珍しく気温が下がり、スッキリした空気も味方してくれました。

左画像は段階露光により月カブリを抑え、土星の環や周囲の微光星も分かるようにしたものです。土星のすぐ下には衛星レア、右やや上には明るい衛星タイタンも見えますね。1等星が瞬くほど大気の揺らぎがかなりひどかったのですが、何とか美しい光景を写し取ることができました。

撮影を終えてふと空を見るともうすっかり白んでいます。夏の大三角が天頂まで到達し、木星やさそり座は南西に低くなっていました。季節の巡りは早いですね。西空に輝くアルクトゥルスのすぐ側を明るい流れ星が流れたのが印象的でした。そう言えばみずがめ座η流星群が明日辺り極大でした。方向からして群流星の可能性が高いです。なかなか充実した明け方の星空観察でした。

参考:
月と土星が大接近(2015/05/16)

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