天気が下る前に超新星をふたつ観察2018/04/14

  • 20180413_AT2018ast in NGC3812

    AT2018ast in NGC3812
  • 20180414_SN2018aaz in NGC3158

    SN2018aaz in NGC3158(暗くなって写らず)


昨夜は夕方から空全体に薄雲がかかり始めたので一気に天気が下るかなと思いきや、今朝明け方前まで持ってしまいました。奈良県の田中勇司さんがNGC3812という銀河に発見した超新星AT2018astを観察したかったので、急きょ機材を組み上げて薄明終了直後から撮影開始。その時点でまだ薄雲がありましたが、1時間の露出が終わる頃はもっと条件の良い空になりました。機材が温度に馴染んでなかったためかピントが甘かったので再調整し、AT2018astを再度撮影。今度は良く撮れました。

宵の口は街明かりも強く気温変化も大きいことがあるので、できるだけ夜が更けてから撮ったほうがコントラスト良く安定した環境で撮影できます。AT2018astは銀河中心にかなり近く、シャープに撮らなくては分離しません。星仲間の(の)さんによれば16等前後とのこと。

撮影後まだ晴れ間が続いていたため、最近撮っていなかったSN2018aazも撮ってみました。これを最後に撮影したのは3月17日夜でしたから1ヶ月近く経ちます。超新星があった場所に星影はなく、どうやら私の望遠鏡に写らないほど暗くなってしまったようです。明け方にはもうすっかり曇り空となりました。