台風22号が本州南を通過中2017/10/29


20171029-1200台風22号
台風22号の中心は28日昼に沖縄本島至近を通り、20時頃には奄美大島に接近、今日29日正午には室戸岬南側200kmあまりのところを通過中です。

沖縄本島を台風が通過したのは2014年の台風19号(10月)以来ですね。付近では大きな被害が出ているようです。今年は雨不足で農業被害が出ていたと聞いていたのに、この両極端さはどうしたことでしょう。なんとも切なくなりますね。

左は正午の衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。正午現在の暴風域直径は300kmあります。気象庁の予報進路中心にそって進んだ場合、今夕までに近畿や東海が暴風域内に入り、宵から夜半までに関東も暴風域圏内、そして明日朝には北海道・道東の一部も圏内です。今後の天気変化は急速なので、十分に注意してくださいね。

20171029台風22号と海面温度
いくつか自分なりに作図して気付いたのですが、ひとつ前の巨大台風21号が19日から22日にかけて日本の南海上をゆっくり進んだおかげ(?)で、この海域の表面温度が最大3度ほど下がったようです(右図)。その海域を22号が足早に通ってくれたので、あまり発達せずに済んだのかも知れないと思いました。1週間内の出来事なので、もっと日が経って再び暖かくなっていたら、22号は強まっていたかも知れません。

北半球は冬に向かって冷えつつありますが、まだまだ油断できませんね。これが今年最後の台風になって欲しいと願います。