太陽に近づくマックホルツ彗星 ― 2017/10/26
明日「合」を迎える木星が太陽のすぐ側に来ました。でも当記事の主役は木星じゃありません(笑)。
左は26日1:30JST(25日16:30UT)の太陽観測衛星SOHO画像。右下に尾を伸ばしたマックホルツ第1彗星(96P)が写っています。この周期彗星は太陽にかなり近づくため、SOHOの写野に入ることがあるのです。太陽に最も近づくのは27日頃で、崩壊しなければこの時いちばん明るくなります。
今回の回帰は日本からほぼ見えないコースだったので、一度も姿を拝めることなく遠くへ去ってしまいます。2016年12月24日の記事では「2017年中に最も明るくなる彗星」として光度グラフを載せましたが、世界中の観測報告も少なく、机上の話で終わってしまいそう…。せっかくですから、せめてSOHO画像に写っている元気な姿をご覧いただきたいと思った次第。数日間は写野右側すれすれを飾ってくれると思われます。
【追記】通過の全過程は10月30日の記事に掲載してあります。
左は26日1:30JST(25日16:30UT)の太陽観測衛星SOHO画像。右下に尾を伸ばしたマックホルツ第1彗星(96P)が写っています。この周期彗星は太陽にかなり近づくため、SOHOの写野に入ることがあるのです。太陽に最も近づくのは27日頃で、崩壊しなければこの時いちばん明るくなります。
今回の回帰は日本からほぼ見えないコースだったので、一度も姿を拝めることなく遠くへ去ってしまいます。2016年12月24日の記事では「2017年中に最も明るくなる彗星」として光度グラフを載せましたが、世界中の観測報告も少なく、机上の話で終わってしまいそう…。せっかくですから、せめてSOHO画像に写っている元気な姿をご覧いただきたいと思った次第。数日間は写野右側すれすれを飾ってくれると思われます。
【追記】通過の全過程は10月30日の記事に掲載してあります。
貴重な晴れ間に彗星観察 ― 2017/10/26
昨日は小雨が降る天気でしたが、夜半を迎える少し前から急速に天気が回復し、今朝まで快星でした。日中の雨と気温下降で至るところが水たまりと結露に覆われました。秋の天の川が感じられず透明度はあまり高くないと感じましたが、せっかくの貴重な晴れ間なので彗星たちを撮影することにしました。
まず夜半過ぎに子午線を通過するアサシン彗星(C/2017 O1)。このところ暗くなっており、写りが悪かったです。8等台後半でしょうか。尾は分からず、緑色のコマがボウッと広がるのみ。北極星の方向に向かって移動しています。どこまで追えるかな…?
明け方に昇るショーマス彗星(24P)も撮影しました(下左)。こちらは少しずつ増光して見やすくなっています。10等台に乗ってきたかも知れません。ただしこちらも尾は分からず、コマの広がりのみです。下右はリファレンス撮影のカニ星雲(M1)。彗星画像はどちらも彗星位置基準コンポジット、上方向が天の北方向、32分露出、上下画角は0.7°前後、M1は同一機材で62分露出です。
次の台風も迫っているのでありがたい晴れ間でしたが、全ての撮影が終わるまでに機材はビショビショ。電気系統に不安を抱えながら、すっかり乾かして片付けるのに数時間を要しました。季節の変わり目、仕方ないですね。
まず夜半過ぎに子午線を通過するアサシン彗星(C/2017 O1)。このところ暗くなっており、写りが悪かったです。8等台後半でしょうか。尾は分からず、緑色のコマがボウッと広がるのみ。北極星の方向に向かって移動しています。どこまで追えるかな…?
明け方に昇るショーマス彗星(24P)も撮影しました(下左)。こちらは少しずつ増光して見やすくなっています。10等台に乗ってきたかも知れません。ただしこちらも尾は分からず、コマの広がりのみです。下右はリファレンス撮影のカニ星雲(M1)。彗星画像はどちらも彗星位置基準コンポジット、上方向が天の北方向、32分露出、上下画角は0.7°前後、M1は同一機材で62分露出です。
次の台風も迫っているのでありがたい晴れ間でしたが、全ての撮影が終わるまでに機材はビショビショ。電気系統に不安を抱えながら、すっかり乾かして片付けるのに数時間を要しました。季節の変わり目、仕方ないですね。