昨日から梅雨入りした関東2017/06/08

20170608朝の空
昨日関東まで一気に梅雨入り宣言されました(ただし速報値)。関東は昨年に比べ2日遅く、平年差では1日早い梅雨入りです。

左画像は今朝8日6時前の南空。雲底の変化が面白く、しばらく見入ってしまいました。でもずーっと見続けるには色に乏しいですね。西日本では二日前から雨模様でしたが、私が住む茨城南部で降り出したのは昨日夜に入ってからでした。数週前の連続夏日が嘘のようで、ここ数日は夜かなり冷え込む…というより一律に涼しく感じます。昨日7日に測定された県内全アメダスポイントの最高最低気温差平均は、たったの6.82度でした。

20170609-0300JST地上天気図
右に気象庁サイトから今朝3:00JSTの地上天気図を引用します(着色は筆者)。梅雨前線と言うより春先に日本を横切ってゆく低気圧みたいな気圧配置…。でも1週間など長いスパンで観察すると雨雲が居座っている様子が分かります。

昨年のこの時期は「空梅雨」「水不足」といった言葉を頻繁に聞きました。首都圏の水がめ、利根川水系上流にあるダムの渇水が危ぶまれ、実際に2016年6月16日から取水制限もありましたね。では、今年は大丈夫なのでしょうか?

20170606までの利根川上流8ダム貯水量推移

右図は利根川上流8ダムの合計貯水量について、平均値・2016年・および2017年(6月6日まで)をグラフにしたもの。昨年水不足の主な原因とされたことは二つあって、ひとつは春先までの積雪量の少なさでした。今年は1月上旬まで平年を下回っていたものの、中旬から平年を上回る積雪となりました。おかけで春先まで非常に少なかった貯水が5月までに持ち直し、現時点の貯水率はほぼ100%。農作業で潤沢な水が必要となるこの時期に十分な水量があるのはありがたいことです。

でももうひとつの懸念材料はこれからの貯水を左右します。それは「適度な降水」。平たく言うと、梅雨と台風です。空梅雨になってしまうのか、台風が適当数やって来るのかはまだ分かりません。少なくとも台風は4月に日本から遠いところで一つできたっきり、その後は音沙汰なし。6月末までの台風発生平年値は4.1個、接近数は1.6個なので、数値上は去年並みに「台風不足」ですね。右グラフは下がり始めており、貯金(雪)もそろそろ底をつきますから、ちょっぴり心配…。

参考:
梅雨が明ける順は…?(2015/07/20)