暗くなってきたタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星2017/04/29

20170428ジョンソン彗星(C/2015 V2)
昨日午後に一時崩れた天気は日没頃回復しました。時々雲がやってきますが、ある程度晴れが持ちそうだったので、日付をまたいで2つの彗星を撮影しました。

まずジョンソン彗星(C/2015 V2)。左は4月28日がもうすぐ終わる時間の撮影で、32分露出、彗星位置基準コンポジット、上方向が天の北方向、上下画角は約0.7°です。24日の撮影と比べて大きく変わってはいませんが、透明度が少し良かったぶん写りも少し良くなってますね。右下向きの尾が4時の方向から5時の方向側へ開いてきた様に見えます。

20170429タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)
お次はタットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)。右は日付が今日29日になってすぐの撮影で、データはジョンソン彗星と同じです。こちらは減光が始まっているようで、コマがだいぶ小さくなりました。今後は1ヶ月につき3等級ほどのペースで暗くなるので、梅雨が始まる頃には上級者向けの彗星になってしまうでしょう。

ひと通り撮影が終わる頃にまた雲がやってきて、すっかり曇ってしまいました。再び晴れたのは薄明開始直前です。安定しないお天気で、継続観察もなかなか大変…。

参考:
ジョンソン彗星(C/2015V2)に関係する記事(ブログ内)
タットル・ジャコビニ・クレサーク彗星(41P)に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2017/04/29

20170429太陽
明け方からよく晴れています。日が高くなると2m/sから3m/s程度の風が出てきました。夕方から宵にかけて一時的に大きく崩れる予報が出ています。

20170429太陽リム
左は9時半過ぎの太陽。冬はまだ隣家の屋根に隠れている時間ですが、今はとても高くなりました。活動領域12651の黒点はあと2、3日で右リムに到達しそう。中央を過ぎた12653もどんどん右へ移動しています。また、左側から見えてきた領域は12654という番号が付きました。本日注目なのは左上の巨大なプロミネンス。測ったら、地球直径の5倍以上吹き上がっています。明日まで残っているかな?

夕方に突然の雷雨2017/04/29

20170429春の嵐
天気予報通り、今日は昼前から全国のあちこちで雷雲が湧き、午後から宵にかけて激しい雷雨になったところがあったようです。当地・茨城も午後中ほどまでよく晴れていたけれど、日没近くに真っ黒な雲がやってきました(左画像)。2年あまり前の2015年4月15日にも似たパターンで雷雲がやってきたことがありました。春という季節は穏やかな印象と裏腹に、天気が急変することも少なくありませんね。

20170429-1800降雨レーダー
左画像は18時の撮影で、晴れていれば日没前。低空にいくらか夕焼けの色が見えています。気象庁による同時刻の降水ナウキャストを右に引用しました。あちこち、真っ赤っかですねぇ。この2時間ほど前から、関東各地に真っ赤なエリアが多数ありました。画像を撮影した10分後には強い雨が降り出し、上空に激しい稲妻。雷雨は1時間ほど続き、小降りになりました。屋外の空気がヒンヤリしています。