早く昇るようになった本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星 ― 2017/02/14
昨夜から今朝にかけてもよく晴れたので、本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)を追い求めて早起きです。ただし彗星はすでに夜半前には昇るようになっているため、夜明け近くだと南中を過ぎてしまう位置。赤道儀の場合は望遠鏡を西側から東側へ変えなくてはならないので、状況によっては注意が必要です。
左は3:26頃から撮影で、1分×15枚を彗星位置基準コンポジット、上方向が概ね天の北方向です。まだまだ移動は速くて1分間隔では粗いようですが、これでも最接近時よりはかなり速度が落ちていますよ。移動方向も随分変化し、東西方向に「寝て」きました。
コマの広がりはまだ楕円形に伸びて見えますので、どうやらこの形は本来の形のようです。よく見ると一様に緑色ではなく、向かって右上が若干ダストの尾のような色をしています。尾がコマと重なって彗星頭部の形を変えて見せているのかも知れません。明日から数日は下弦前の月が離角40°前後まで近づくため、観察はやや難しくなります。しばしの休憩ですね。
参考:
本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)に関係する記事(ブログ内)
左は3:26頃から撮影で、1分×15枚を彗星位置基準コンポジット、上方向が概ね天の北方向です。まだまだ移動は速くて1分間隔では粗いようですが、これでも最接近時よりはかなり速度が落ちていますよ。移動方向も随分変化し、東西方向に「寝て」きました。
コマの広がりはまだ楕円形に伸びて見えますので、どうやらこの形は本来の形のようです。よく見ると一様に緑色ではなく、向かって右上が若干ダストの尾のような色をしています。尾がコマと重なって彗星頭部の形を変えて見せているのかも知れません。明日から数日は下弦前の月が離角40°前後まで近づくため、観察はやや難しくなります。しばしの休憩ですね。
参考:
本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)に関係する記事(ブログ内)
今日の太陽 ― 2017/02/14
明るくなってるエンケ彗星 ― 2017/02/14
明け方の本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星(45P)は地球を離れつつあり急速に光度を落としていますが、夕空のエンケ彗星はこれからです。
当地では色々条件が悪く、エンケ彗星を1月30日にやっと捕らえました。その後に月が大きくなって敬遠していましたが、夕空に月が残らなくなったため再び望遠鏡を向けてみました。カメラの液晶ファインダーでも確認できるほど明るくなっており、光害にも負けず核やコマがしっかり写るようになりました。尾は分かりません。
左は18:50過ぎから10分露出、彗星位置基準の合成で、上方向が概ね天の北方向、縦画角は約1.7°、左下の明るい恒星はωPscです。画像内の他の恒星と比較すると、彗星はもう8等台になっている感じです。3月上旬の光度ピークまでさらに2等級ほど明るくなると思われますので期待大。ただしその頃は低空過ぎて見えませんので、まさに今が旬、今月下旬までが見ごろでしょう。
当地では色々条件が悪く、エンケ彗星を1月30日にやっと捕らえました。その後に月が大きくなって敬遠していましたが、夕空に月が残らなくなったため再び望遠鏡を向けてみました。カメラの液晶ファインダーでも確認できるほど明るくなっており、光害にも負けず核やコマがしっかり写るようになりました。尾は分かりません。
左は18:50過ぎから10分露出、彗星位置基準の合成で、上方向が概ね天の北方向、縦画角は約1.7°、左下の明るい恒星はωPscです。画像内の他の恒星と比較すると、彗星はもう8等台になっている感じです。3月上旬の光度ピークまでさらに2等級ほど明るくなると思われますので期待大。ただしその頃は低空過ぎて見えませんので、まさに今が旬、今月下旬までが見ごろでしょう。