台風23号と熱帯低気圧は迷走中?2016/11/04


20161104-0900気象衛星画像
昨日から今朝にかけて台風23号とその近くにある熱帯低気圧の動きが混沌としていました。素直に西進するかと思いきやグルグル回ったり東へ戻ったり。互いの距離を狭め、影響し合っているように見えます。今朝9:00の予報では北東へ進むということで意見がまとまったようです(笑)。

左は本日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風/熱帯低気圧中心の直径1000km円。左のほうが23号です。発生以降に辿ったルートも描き込んでおきました。互いが互いを喰らっているようにも見えてきますね。

20161104-0900台風23号と熱帯低気圧間距離
後にできた熱帯低気圧の発生以降の、両者の中心間距離(測地距離)を計算してみました(右グラフ)。あくまで速報値ではありますが、なんと今朝6:00には600kmを下回る近さでした。その後にバーンとはじき飛ばされたようなイメージです。発達した台風と違ってどこに中心があるのか分からないですから、100km、200kmの誤差は当たり前の分野なのでしょうが、まぁものすごく近いことは分かります。さてさて、今後は素直に北東へ進むのでしょうか?

20161104-0900気象衛星画像
ちなみにJoint Typhoon Warning Center(JTWC)の予報では、いったん出されかけていた熱帯低気圧の予報がキャンセルされました。どうも日本で分けているこの23号と熱帯低気圧を、JTWCでは「ひとつの台風」として処理したようです。進路予報は日本と同様に北東進行です。

それにしても、本州付近から九州にかけて、太平洋側へ吹き出す雲の見事なこと。もうため息が出ますね。右はアップ画像。カルマン渦っぽいところはあるでしょうか?

(追記)この熱帯低気圧は本日15:00をもって追跡終了となっていました。(つまり、このまま待っても台風にならず熱帯低気圧のまま、という判断のようです。)


今日の太陽2016/11/04

20161104太陽
昨夜からよく晴れています。明け方前から少し風が出ていましたが、日が高くなると共に北西の風が強くなりました。茨城県南では概ね最大5m/sから6m/sくらいです。こういう冷たい風が吹き始めると冬が近いと感じます。三日後の7日は立冬でしたね。

20161104太陽リム
左は10:15前の太陽。今日も穏やかな感じです。プロミネンスはやや目立っていて、右下と左下にそれぞれ吹き出していますね。特に右下のループはかなり大きそう。