明け方に細い月2016/09/28

20160928_32399月
昨夜から今朝にかけて、久しぶりに星空が見えました。といっても透明度が悪く、また時折薄雲が広がる時間が度々ありました。昨日明け方はやや濃い霧だったので、今夜もまだ水蒸気が多めなのかも知れません。

明け方の細い月が撮りたいと思って望遠鏡を出しましたが、運悪く雲が多くなってしまいました。薄明が明るくなってきましたが、雲が若干薄くなったタイミングで撮っておきました。左は5時過ぎの撮影で、太陽黄経差323.99°、撮影高度28°あまり、月齢26.46です。雲のせいで感度を上げないとシャッター速度が落ちてしまい、また枚数も稼げませんでしたので、かなり荒れた画像となりました。まぁ、見たぞと言う記録ですね。気流は結構落ち着いていたので残念でした。

明日に西方最大離角を迎える水星も探したのですが、雲が多く見えません。束の間の観察となりました。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差324度以上、360度未満)

台風18号が発生2016/09/28


20160928-0900気象衛星画像
昨日午後に台湾へ上陸した台風17号は、日付が28日に変わる少し前に台湾を抜け、今朝は華南地方に再上陸しました。大きさも勢力も急激に衰えており、明日には熱帯低気圧になる見込みとのこと。

いっぽう一昨日から発生していた熱帯低気圧は今日3:00を持って台風18号(CHABA/チャバ)になりました。直前の台風17号の発生から4日18時間後となります。17号はまだ消滅してないので、今年8回目のダブル台風となりました。左は本日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風中心の直径1000km円で、左が17号、右が18号です。

18号は9月末頃に17号が発生(23日)した位置まで到達する見込みで、到達時点にはもう暴風域を伴う「強い台風」クラスになる予報です。台風の原動力となる海水温はそんなに変わらないでしょうから、17号を凌ぐ勢力になってしまう可能性がありますね。つまり、「17号を凌ぐ勢力で、ちょうど17号から一週間遅れで18号がやってくる」ようになるわけです。気象庁の進路予報では17号よりも若干北寄りになるようで、典型的な沖縄本島直撃コース。17号よりも18号のほうが、より多く日本の領域が台風にさらされる可能性が高くなりました。お近くの方は十分注意してくださいね。

(参考メモ)台風18号発生の時点で、今年2016年の月別発生数は、7月が4個、8月が7個、9月が7個。1951年から2015年までの月別発生数平均は、7月が3.83個、8月が5.46個、9月が4.94個、10月が3.77個、年間平均は26.15個。(※1981年から2010年までの、いわゆる平年値の場合は、7月が3.60個、8月が5.80個、9月が4.87個、10月が3.60個、年間平均は25.57個。)