台風13号が発生しました2016/09/06


20160906-0900台風13号
本日9:00、台風第13号(MALOU/マーロウ)の発生が気象庁から発表されました。直前の台風12号発生から5日後、台風12号消滅からわずか1日後になります。もともと12号が九州に到達する頃から、台風が過ぎたはずの南西諸島近海に分厚い雲が残っており、雨がたくさん降っていました。その主原因がこれだったのですね。

左画像は今日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は台風中心の直径500km円です。渦らしい渦は見当たらず、しかも雲が中心より南東側に偏っています。

20160906-0900降雨
気象庁サイトで降雨レーダーを確認すると(右)、特に中心付近でそれなりに同心円状の降雨帯が確認できます。今後の予報では北西に進み、8日あたりに東海から関東付近へ接近するようです。稲が実る季節ですが、今週も気を抜かず注意しなくてはいけませんね。

今日の太陽は内暈も一緒2016/09/06

20160906太陽
昨夜もまたスカッとは晴れず、煮え切らない星空。朝になっても雲が多く残っています。当地・茨城県南では9時頃一部で雨が降りましたが、その後は晴れてきました。

20160906太陽リム
左画像は10:50頃の太陽。薄雲がやっと取れた状態です。長いダークフィラメントは中央を通り過ぎ、代わって活動領域12585が中央にやってきました。昨日は南半球にもダークフィラメントがあったのですが、今日は見えません。右リムの細かなプロミネンスも下火になってきました。

20160906内暈
太陽観察中から、空に内暈が出ているのに気付きました。最初は下部だけでしたが、やがて上のほうもつながって、昼前には全周が見えました。今日の内暈は弱く、向こうが透けて見えるほど透明感がありました。他の現象が出ていないか確認しましたが、13時までの間には内暈以外に何も見えませんでした。右画像は軒下で太陽を隠して内暈下部を撮影したもの。

今日から天気は下り坂のようで、今朝発生した台風13号も二日後あたりに接近するため今週は絶望的です。せめて来週の名月は晴れて欲しいですね。

夕空を飾る明るい幻日と反薄明光線2016/09/06

20160906幻日
午後出かけていたのですが、空はなかなか魅力的でした。昼前から内暈が出ていたので他にも何か見える気がしていたのです。

17時頃になって徒歩で自宅へ向かう道すがら、雲に隠された太陽の左右にとても明るい幻日が出現(右画像は太陽右の幻日)。9月1日夕方に見た幻日や、昨夕に雲間から見えた幻日らしい光に大変似ていました。おそらくここ何日か、似たような気象条件が続いていたのでしょう。

20160906夕空
明るい状態は左右別々のタイミングでしたが、写真に撮れたのは右画像の地点のみでした。住宅街を歩いていたため、低空の現象を撮るときノゾキに間違われないよう、とても神経を使います。帰宅後あらためてベランダから全景を撮りました(左画像)。このときは左右とも薄れてしまいましたが、存在は確認できますので探してみてください。

日没後もステキな空でした。埼玉県西部や群馬県南部にそびえる積乱雲が金床雲に覆われ、そこからいくつもの反薄明光線が伸びています。通常の薄明光線・反薄明光線は大気中の「霞み」の明暗として見かけることが多いのですが、今日はそれに加えて「雲そのもの」の明暗が目立ちました。下左画像は南西の空広範囲を撮ったもの。中央に月が見えます。一見してどこが反薄明光線なのか分かりませんね。一部分を拡大したのが下中画像と下右画像。定規で引いたような直線上の影になっていますよ。つまり金床雲などの影が東へ伸び、別の雲を暗くしているのです。これを踏まえて下左画像を見ると、「あぁ、これは反薄明光線だったのか!」という部分が幾つも発見できるでしょう。下中画像のアンテナ近くには金星も写っていますが、気がつきましたか?

  • 20160906反薄明光線
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