台風8号に追加して台風の卵がふたつ→ダブル台風へ2016/08/19


20160819-1200衛星画像
昨日発生した台風8号はまだ健在ですが、気象庁によれば明日朝には熱帯低気圧になるようです。ところがそれとは別に、今日はふたつの熱帯低気圧が24時間以内に台風になるかも知れないと発表されました。そのうちひとつは昨日の記事で触れた本州に迫りつつあるものです。

左画像は今日12時の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。各赤点円は台風/熱帯低気圧中心の直径1000km円です。いちばん左、ハノイ付近の円が台風8号。残りのふたつが熱帯低気圧です。

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ふたつの熱帯低気圧を少し拡大したのが右画像です。本州近くの熱帯低気圧は、雲の一部がもう関東にかかり始めていますね。今日夕方には先日関東に接近した台風7号と同程度まで近くなる見込みで、今日夜には台風に格上げとの予想が出てます。また南に離れている熱帯低気圧のほうも、明日朝には台風になるかも知れません。

タイミングにも寄りますが、まだ8号が残っていればトリプル台風となってしまう可能性もあります。そうなると2015年の台風9号・10号・11号以来のケースになるでしょう。取りあえず、もう既に近くにいる北の熱帯低気圧に要注意ですね。

(夕方追記)気象庁によると、ふたつの熱帯低気圧のうち南側のほうが、本日15:00に台風9号(MINDULLE/ミンドゥル)になったとのこと。前の台風8号の発生から1日6時間後になります。8号はまだ継続しているので、今年3回目のダブル台風となりました。

(夜追記)気象庁によると、21:00に台風8号は熱帯低気圧になりました。台風としての寿命は1日12時間、台風9号とのダブル台風期間は6時間でした。また同じ21:00に、上で解説した本州近くの熱帯低気圧が台風10号(LIONROCK/ライオンロック)になったと発表がありました。ひとつ前の台風9号発生からわずか6時間後、そしてダブル台風8号・9号の消滅と同時に、今年4回目のダブル台風9号・10号が誕生したことになります。更に、台風10号のすぐ東側に1日程度内に台風になる可能性がある熱帯低気圧の発表もありました。なんとややこしい!

ところで話題は反れますが、上の気象衛星画像の10分前と30分後に撮影された画像は「地球と月の奇跡のツーショット」でした。7月8日の記事下部にある表にも掲載した通りです。昨日18日は半影食の満月でしたから、写っている月もまん丸ですね。下右画像で地球側に見える島はニュージーランドです。

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    12:30全体像
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    11:50拡大像
  • 20160819-1230地球と月

    12:30拡大像

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