バイカル湖北西部で発生している森林火災を気象衛星が捉えています。7月に入ってからの規模が大きくてずっと気になっていたのですが、なぜ大きく報道されないんでしょうかね？当たり前な現象だから？

雲が通過するので毎日見える訳ではありませんが、右に視界の良い画像を3日ぶん抜粋しました（画像元：NICTサイエンスクラウド）。上から7月7日、18日、25日です。白い雲に対して、森林火災はコーヒー牛乳のようなベージュ色で、地面からもうもうと立ち上っているのが見えます。

煙を追ってみると、日によって北や南に拡散し、時に大きく蛇行しながら大陸を横断してゆくのが分かります。これ、数千km遠くに住んでいても煙たいのが分かるのでは？一番下の昨日25日なんて、日光が暗く感じるレベルと思いますよ。

私たちはネットなどでこうして情報を得られるから良いですが、近隣はそういう人ばかりではないと思うので「どこで燃えているんだ？」と訝しいでしょうね。自然現象なら致し方ないのかも知れませんが、現地の方々が火災に巻き込まれないで欲しいです。

火災をモニターしているNASAのWebニュースでは、何度か中央ロシア火災が記事になっています（参考記事1、参考記事2など）。また下図はFIRMSによる昨日25日に確認された火災地図。赤点が火災発生ヶ所です。ご参考まで。