いま探査機はやぶさ2はどこ?2016/07/25

2016年はやぶさ2星図
小惑星探査機「はやぶさ2」が地球を旅立ってから、今日で600日が経ちます。いま探査機はどのあたりを飛んでいるのでしょうか?気になったので、手元にあった飛行計画情報をもとにステラナビゲーターで描いてみました(左星図)。今までに大きな変更などは無かったと思いますので、おおよそ合っているでしょう。星図中の星々は本日7月25日0時の位置です。

2015年12月の地球スイングバイ以降ずっと赤緯が低く、日本からほとんど見えない空を飛行していたはやぶさ2は、今年桜の咲く頃にさそり座南側付近まで戻ってきました。そして今日現在、見かけ上は火星の12°あまり北側を飛行中です。(※星座はてんびん座の領域。)今後は年末まで少しずつ東へ移動するようですね。星図左上に書かれている「リュウグウ」は、目的地である小惑星リュウグの今日の位置。もちろんリュウグウも日々動いていきます。「online hayabusa2 tracker」というサイトでは3D表示で惑星間を飛行するはやぶさ2を見ることもできて面白いですよ。

目的地の様子も調べてみました。小惑星リュウグウはいわゆる「地球近傍小惑星」のひとつで、時々地球に大接近し、潜在的に衝突の危険を持つ天体です。右下図はリュウグウの地球から見た光度変化と地球・太陽それぞれからの距離をグラフにしたもの。NASA-HORIZONSを利用して計算しました。

小惑星リュウグウ光度変化
普段は天文台レベルの望遠鏡でもなかなか見えないリュウグウですが、ちょうど今年7月中旬前後に18等台まで増光しています。一番明るかったのは7月20日あたりでしたが、いまなら30-50cmクラスの大型望遠鏡で撮影できますね。でもすぐ暗くなってしまうようです。

はやぶさ2は2018年夏から2019年冬にかけて小惑星の観測を行う予定ですが、そのころは暗すぎてリュウグウを見ることができません。予定通りなら、探査機が2020年末に地球へ戻るころには比較的小口径の望遠鏡で小惑星が撮影可能でしょう。地球にも大接近しますから、お祭り騒ぎになるかも知れませんね。とにかく玉手箱を持って無事帰ってきてほしいものです。

参考:
はやぶさ2、打ち上げ二周年(2016/12/03)


今日の太陽とお天気の様子2016/07/25

20160725太陽
今日も雲の多い一日でした。日差しはあまりありませんでしたが、午後から夕方にかけてある程度太陽が見えていた時間がありました。

20160725太陽リム
左は14:30過ぎの太陽。少し雲があった時間帯でコントラストは弱いです。今日はほぼ無黒点のようですね。M1.9クラスのフレアがありましたが、日本時間では深夜2:12で日の出前でした。左端やや下に新しい活動領域らしき光が見えています。プロミネンスは背の低いものが結構見えました。

茨城県内は昨日より若干高めの気温で、個人的にも蒸し暑く感じました。降水はなく、風も時々弱い東風が吹く程度で穏やかです。夕方には太陽周囲にごく弱い内暈が見えていました。今夜からの天気下降を象徴しているかのようです。利根川ダム統合管理事務所発表、今日15時現在の利根川上流8ダムの貯水状況は下表の通りでした。

【利根川上流8ダムの貯水状況・2016年7月25日15:00現在】
場所貯水量(万m³)貯水率(%)0:00からの変化
下久保ダム3741.244.010.29%↓
矢木沢ダム3676.731.830.26%↑
奈良俣ダム4426.361.480.07%↑
草木ダム2941.996.460.16%↑
藤原ダム1580.7100.000.00%→
渡良瀬貯水池1228.4100.000.00%→
相俣ダム994.193.780.71%↓
薗原ダム325.1100.000.00%→
8ダム合計18914.455.07
(対平年値:62.68%)
0.00%→