またロシアで森林火災が…2016/05/20


20160515FIRMS地図
5月11日の記事でロシア・アムール州の火災を取り上げたばかりですが、NASAのニュースで今度はバイカル湖東エリアの火災ニュースを見かけ、驚きました。先日記事の場所からですと西へ800-1500km前後の地域です。NASA・FIRMSのサイトによる15日の火災場所は左地図の赤円付近。遡ると5月1日頃にはもう大きな火災になりつつありました。こういう火災は人為的でなく自然発火なのかも知れませんが、規模が広範囲ですね。降雨などで自然鎮火を待つとかなりの日数がかかりそうです。

気象衛星ひまわり可視画像(画像元:NICTサイエンスクラウド)の5月15日から昨日5月19日までの各17:00JST撮影画像を使い、下に手動アニメーション画像を載せました。15日画像にはいくつかの場所のマーカーを入れてあります(オレンジ円が火災場所)。見ると火災による煙(薄茶色に変色して見える低層の雲)は気流に乗って、17日までに確実に日本海へ到達しているようです。17日前後に日本全域に雨を降らせた低気圧や前線の後を追って北日本を通過したように見えます。

以前に北海道でロシアの森林火災が原因と思われる煙霧が観測されたニュースがありました。PM2.5の濃度も上がってしまうそうです。こう大規模では避けようがないので、私たちには何も対策ができない事がむなしいですね。




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