日の出直前の細い月2016/05/05

20160505_33167月
昨夕まで良く晴れていたものの、夕方以降は時折雲が押し寄せました。夜半過ぎに空を見ると回復しつつあります。時間が中途半端だったため、明け方まで観測機器や手法の見直しに費やすことにしました。

夜が明けて明るくなったころ、東の生け垣のすぐ上に月が見えました。日の出まで残り10分ほどでしたが、一度片付けた機材を再度セットして撮影を試みました。元画像はもう空全体が明るくて月が目立ちませんが、強いコントラストで処理してみました(左画像)。撮影時の太陽黄経差331.67°、高度11.8°、月齢は27.34です。夕方の二日月ほどの幅ですからそれほど細くはないのですが、赤緯が低いために高度が上がる前に日の出が来てしまうのです。明け方の細い月を狙うには、やはり秋ですよね。

いろいろ機材テストをしている間に火星と土星も撮りました(右画像・同倍率)。

20160505土星と火星
気流が悪く、望遠鏡も風で揺れまくっていたため不鮮明です。かろうじて「今の火星は土星本体と同じくらいの視直径になってる」ことが分かりますね。一緒に出ていた彗星たちは時間がなくて撮れませんでした。火星の衝まで二週間あまり。次はコンディション良い空で眺めたいものです。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差324度以上、360度未満)

コメント

トラックバック