久々のパンスターズ彗星、アポロ宇宙船の着陸地点も2016/03/02

20160302パンスターズ彗星(C/2014S2)
昨夜から今朝にかけて気温がグンと下がり、とても良く晴れました。明け方の月が下弦を迎えたのに加え、空の透明度もまずまず。ということで、久しぶりにパンスターズ彗星(C/2014S2)を撮ってみました。現在はこぐま座β星近くにいます。特に意識してなかったのですが、高度が一番高い位置での撮影になりました。

20160302パンスターズ彗星(C/2014S2)
撮影画角はおよそ0.8°×0.5°、概ね上方向が天の北方向、彗星の移動に合わせた合成処理、右画像は左画像の白黒反転です。減光に転じているはずなのに前より明るく感じて、「間違ってカタリナ彗星に向けちゃったか!?」と思ったほど。前回の撮影から二週間ほど経ち、尾の方向がだいぶ変わっていて焦りました。頭部の広がりや「への字」型の尾が素晴らしいですね。

明け方の月が綺麗でしたので、2月27日2月28日に続いて、「アポロ宇宙船」の着陸位置を撮影しました。今日の月齢は12号と14号の位置をまとめて撮るのに好都合。下左画像の緑枠を拡大撮影したのが下右画像です。黄色+マークのうち左が12号、右が14号の着陸地点付近になります。さほど大気の揺れもなく念入りにピントを合わせたのですが、どこかの工程で原因不明のピンぼけが生じたらしく像が甘くなりました。まぁどのみち今回は月が最南に位置して高度が低かったし、「まずはやってみる」の精神なので、これで良しとします。とりあえず6ヶ所全てを撮りましたが、また下弦で高い高度の季節に狙いたいと思います。次なる目標は上弦側での着陸地点撮影ですね。

  • 20160302月

    着陸地点・撮影範囲
  • 20160302アポロ12&14号着陸地点

    アポロ12号と14号の着陸地点

今日の太陽2016/03/02

20160302太陽
昨夜から良く晴れています。午前中も快晴で気持ちいいお天気。風がありますが2m/s前後で、昨日ほど強くありません。またこの二日間、太陽周囲の花粉光環は見えていません。

20160302太陽リム
左は10:30少し前の太陽。活動領域12506はだいぶ西に寄りました。代わって東から新しい領域が入ってきたようです。右上リムに立派なプロミネンスが見えました。これは昨日も見えていましたが、だんだん裏へ回ってしまいますね。

久しぶりのカタリナ彗星2016/03/02

20160302カタリナ彗星(C/2013US10)
日没後少し雲が湧いていましたが、概ね晴れています。透明度は悪かったのですが、しばらく見ていないカタリナ彗星(C/2013US10)が気になっていましたので思い切って撮ってみました。

左は19:15頃のカタリナ彗星(C/2013US10)。画角はおよそ5.3°×3.5°、上方向が天の北方向で、恒星位置基準の合成処理です。また右画像は白黒反転+文字解説入り画像です。

20160302カタリナ彗星(C/2013US10)
当地は光害あふれる場所ですが、もう彗星は一眼レフの液晶ファインダーで判別不可能でした。あっと言う間に暗くなったものですねぇ…。強い画像処理でなんとか尾が分かります。尾の伸びる先に小さな散開星団IC361がありましたので一緒に撮りました。右側がかぶっているのは至近距離の住宅などの光害です。これからますます望遠鏡を向け辛くなります。

参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)