今朝のヴィルト第4彗星2016/02/17

20160217ヴィルト第4彗星(116P)
昨夜も良く晴れました。前夜より湿気は少なく、霜もほとんどありませんでした。明け方あまり時間がなかったので、2月12日の撮影で十分写し取れなかったヴィルト第4彗星(116P)に絞って撮影しました。

火星から2°ほど視野移動すればすぐ見つかるので楽なのですが、低いため障害物に邪魔されやすい彗星です。望遠鏡の設置位置を調整したおかげで、前回よりは尾がしっかり写り彗星らしい姿となりました。あと二日も経つと明け方まで月が残ってしまうので、その前に撮れて良かった…。

今日の太陽2016/02/17

20160217太陽
朝から穏やかに晴れています。左は10時過ぎの太陽。右リムにほぼ到達した活動領域12497ですが、観察を始めてすぐにとても明るく光るのが見えました。相変わらず活発な活動ですね。(追記:10:03発生のC1.4クラスフレアだったようです。)

20160217太陽リム
左リムには長く伸びたプロミネンスが2本見えました。右下にも少し目立つのがありますね。左下のダークフィラメントも健在ですし、その上、12502の黒点を囲むようなフィラメントもしっかりしています。

夕空の極端な変化と薄明光線2016/02/17

  • 20160217夕方
  • 20160217夕方

夕方、日が暮れる前16:00頃の西空(上左画像)と、80分後の同じ空(上右画像)。極端な変化がたまりません(笑)。

雲が多い頃はとてもハッキリした薄明光線が多数見えました。前後で空の透明度はさほど落ちていないので、薄明光線が見えた時だけ水蒸気の多い空気が流れてきていたということでしょうか。今夜はよく冷えそうな空模様です。

今日の月(夜)2016/02/17

20160217_11700月
午後に一時曇ったものの、宵からはとても良く晴れた月夜になりました。ちょうどオリオン座の真上に月が寄り添っています。月の女神アルテミスとオリオンの恋物語が浮かびますね。

左は19:50頃の月。太陽黄経差117.00°、撮影高度がなんと71.6°あまり、月齢8.84です。これだけ高高度だと冬でもほとんど大気の揺らぎが感じられません。低空を撮るときとは雲泥の差。

アペニン山脈はすっかり日なたに出て、コペルニクスにも日が差し始めました。虹の入り江は明日かな?今夜は右上のフンボルト海あたりが一番こちらを向いていますよ。本当に気持ちの良い月夜なのでした。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差108度以上、144度未満)