いってらっしゃい、探査機「はやぶさ2」 ― 2015/12/03
探査機「はやぶさ2」が地球のそばを通過し、小惑星リュウグウにむかって旅立ちました。本日のスイングバイは全国的に荒れたお天気でしたが、徐々に回復に向かった地域もあったようですね。みなさんの地域では観察できましたか?
当地茨城では午後まで雨が続きましたが、15時頃からゆっくり雲が引いてきました。はやぶさ2が北極星近くを通過する直前まで雲が残って悩まされましたが、通過の数分間は奇跡的に晴れてくれました。(雨上がりで湿気が多く、透明度は最悪に近かったですが…)
ひとまず撮影を試みましたが、何度か調べた限りでは写ってないようです。もう少し調べますが、たぶん想像以上に暗かったのかも知れませんね。(元画像では約15等の恒星が確認できます。)高速移動天体ですので、例え10等級になったとしても移動のために光が薄まり、数等級以上暗くなってしまうのです。 流れ星は肉眼で良く見えるのに、なかなか写真に写らないのと同じですね。探査機は写っていませんが貴重な観察記録ですから、撮影画像を10コマほど合成して掲載しておきます。北極星近くに小さな「ハート」の並びがあります(右参照)が、茨城からはちょうどハートを射貫く様に左から右へ「はやぶさ2」が通過したはずです。
無事軌道に乗ったか分かるのは約一週間後とのこと。小惑星リュウグウではどんな出会いがあるのかな?不思議な玉手箱は見つかるかな?
当地茨城では午後まで雨が続きましたが、15時頃からゆっくり雲が引いてきました。はやぶさ2が北極星近くを通過する直前まで雲が残って悩まされましたが、通過の数分間は奇跡的に晴れてくれました。(雨上がりで湿気が多く、透明度は最悪に近かったですが…)
ひとまず撮影を試みましたが、何度か調べた限りでは写ってないようです。もう少し調べますが、たぶん想像以上に暗かったのかも知れませんね。(元画像では約15等の恒星が確認できます。)高速移動天体ですので、例え10等級になったとしても移動のために光が薄まり、数等級以上暗くなってしまうのです。 流れ星は肉眼で良く見えるのに、なかなか写真に写らないのと同じですね。探査機は写っていませんが貴重な観察記録ですから、撮影画像を10コマほど合成して掲載しておきます。北極星近くに小さな「ハート」の並びがあります(右参照)が、茨城からはちょうどハートを射貫く様に左から右へ「はやぶさ2」が通過したはずです。
無事軌道に乗ったか分かるのは約一週間後とのこと。小惑星リュウグウではどんな出会いがあるのかな?不思議な玉手箱は見つかるかな?
イオンの尾をのばすカタリナ彗星 ― 2015/12/04
昨夜の「はやぶさ2」スイングバイの頃は霞がかかったような空で、その後ふたたび全天が曇ってしまいました。ところが夜明け前2時頃から透き通った空がやってきて、朝までみごとに快星。月が木星と並んで綺麗でした。
明け方のカタリナ彗星(C/2013US10)は着々と高度を上げ、5cm双眼鏡でも余裕で見つけられます。左は横画角が約3.5°の撮影画像ですが、どうやら右に伸びるイオンテイルは画像端まで届いてるようです。核近傍の複雑な構造も素晴らしいですね。日本ツインテール協会はカタリナ彗星をメンバーに加えるべきでしょう。
その他、2つの彗星を撮影しました。ひとつは初撮りですが、オリオン座・リゲルの北4.5°のところにいるリニア彗星(230P)。15等台に増光してきたようです。もうひとつはりゅう座で8等台をキープするパンスターズ彗星(C/2014S2)。現在はカタリナ彗星に次いで明るい彗星です。私のアパートからだと北空の光害と障害物が多く、夕方北西に低くなるパンスターズ彗星をなかなか撮影できません。明け方のほうが光害が少ないので試しに写したのですが、運悪く街灯方向に重なって被ってしまいました。でもしっかり伸びた尾が分かりますね。(画像は全て上方向が天の北、彗星の移動に合わせた合成処理、下2枚の縦画角は約0.5°です。)
参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)
明け方のカタリナ彗星(C/2013US10)は着々と高度を上げ、5cm双眼鏡でも余裕で見つけられます。左は横画角が約3.5°の撮影画像ですが、どうやら右に伸びるイオンテイルは画像端まで届いてるようです。核近傍の複雑な構造も素晴らしいですね。日本ツインテール協会はカタリナ彗星をメンバーに加えるべきでしょう。
その他、2つの彗星を撮影しました。ひとつは初撮りですが、オリオン座・リゲルの北4.5°のところにいるリニア彗星(230P)。15等台に増光してきたようです。もうひとつはりゅう座で8等台をキープするパンスターズ彗星(C/2014S2)。現在はカタリナ彗星に次いで明るい彗星です。私のアパートからだと北空の光害と障害物が多く、夕方北西に低くなるパンスターズ彗星をなかなか撮影できません。明け方のほうが光害が少ないので試しに写したのですが、運悪く街灯方向に重なって被ってしまいました。でもしっかり伸びた尾が分かりますね。(画像は全て上方向が天の北、彗星の移動に合わせた合成処理、下2枚の縦画角は約0.5°です。)
参考:
カタリナ彗星(C/2013US10)に関係する記事(ブログ内)
今日の太陽 ― 2015/12/04
雲に阻まれたダイヤモンド富士 ― 2015/12/04
いま茨城県県南ではダイヤモンド富士のシーズンです。11月は悪天が多く、夕方西の空が低空まで晴れ渡ることは望めませんでした。でも12月に入って、すこしずつ快晴の日が多くなっています。
私の街(自宅近辺)ではここ数日富士山に日が沈んでいます。晴れの日に限って用事があったりしてなかなか見に行けませんでしたが、今日は時間が取れましたので近所の陸橋に出かけました。すでに富士への日没を知ってる風のおじいさんがいらっしゃいました。でもダイヤモンド富士のタイミングはご存じなかったので、「本当は一昨日か昨日がベストだったんですよ」と教えてあげました。
残念なことに今夕は低空に雲があり、富士山は裾野しか見えません(左上画像)。おじいさんと共に雲に隠れる夕日を眺め、富士や雲の影が上空へ伸びる様子をひとしきり楽しんで、帰宅しました。(同じ場所から2015年1月9日に見えたダイヤ富士がこちらにあります。)ダイヤ富士がいつどこで見えるか、天文計算してGoogleMapに描いた地図が下記にあります。お知り合いにも教えてあげてくださいね。また、富士山まで遠い地区からダイヤ富士をご覧になった方、ぜひ写真をお送りください。
※時期に応じて二種類あります:
ユーティリティ:ダイヤモンド富士山マップ(冬至→夏至)
ユーティリティ:ダイヤモンド富士山マップ(夏至→冬至)
※詳しい解説はこちら:
ユーティリティ解説:ダイヤモンド富士山マップを描く
私の街(自宅近辺)ではここ数日富士山に日が沈んでいます。晴れの日に限って用事があったりしてなかなか見に行けませんでしたが、今日は時間が取れましたので近所の陸橋に出かけました。すでに富士への日没を知ってる風のおじいさんがいらっしゃいました。でもダイヤモンド富士のタイミングはご存じなかったので、「本当は一昨日か昨日がベストだったんですよ」と教えてあげました。
残念なことに今夕は低空に雲があり、富士山は裾野しか見えません(左上画像)。おじいさんと共に雲に隠れる夕日を眺め、富士や雲の影が上空へ伸びる様子をひとしきり楽しんで、帰宅しました。(同じ場所から2015年1月9日に見えたダイヤ富士がこちらにあります。)ダイヤ富士がいつどこで見えるか、天文計算してGoogleMapに描いた地図が下記にあります。お知り合いにも教えてあげてくださいね。また、富士山まで遠い地区からダイヤ富士をご覧になった方、ぜひ写真をお送りください。
※時期に応じて二種類あります:
ユーティリティ:ダイヤモンド富士山マップ(冬至→夏至)
ユーティリティ:ダイヤモンド富士山マップ(夏至→冬至)
※詳しい解説はこちら:
ユーティリティ解説:ダイヤモンド富士山マップを描く