明日は金星と木星の最接近!2015/10/25

20151025明け方の惑星
昨夜は宵のうちすごい湿気で、それが月明かりで照らされて明るい夜となりました。日付をまたぐ頃から風が強まったため少しずつ湿気が流れ、月が沈んだ3:00時頃にはかなり透明度が良くなりました。ただ、大気の揺らぎは最悪に近い状態でした。

左は4:00過ぎの三惑星。木星が金星寄りになり、下に写っている火星が寂しそう…。レンズは曇っていませんが金星の回りにハロが見えるので、上空に見えない雲があったのでしょうか。右下画像は少し望遠レンズで撮ったもの。今朝はとてもよく微光星が写りました。

20151025明け方の惑星
双眼鏡ではちょうどこの右写真くらいに見えますが、生の星景はほんとうに美しいですよ。どれほど言葉を重ねても表現できませんね。できるだけ多くの方に実際の空をご覧頂きたいです。いよいよ明日には三惑星が最小の範囲に納まり、かつ金星と木星が最接近を迎えます。

20151025パンスターズ彗星(C/2013X1)
惑星が昇ってくる間に、彗星をひとつだけ撮りました。天頂付近に輝くパンスターズ彗星(C/2013X1)です。23日以降、ペルセウス座に場所を移していました。秋の天の川から少しだけ離れたため、背景の星々が以前より少なくなっています。相変わらず扇状に広がった尾が良く見えますね。来年には大化けするでしょうか?縦断している線状の淡い光は人工衛星と思われます。

20151025_小惑星2015TB145
もうひとつ、昨日の記事で取り上げた小惑星2015TB145の検出も試みました。強風での機材震動や大気の揺らぎで星が肥大しており、撮影当初は写っていないと思われました。その後3日ほどかけて画像の再修正と複数星図での確認から、画像▲マークの星が小惑星と判明しました。この画像では17等前半の恒星が確認できますが、小惑星はこの時点で同程度の17等前半と思われます。

参考:
2015年10月-11月明け方の惑星接近に関係する記事(ブログ内)
アーカイブ:多天体の接近現象(3天体以上の会合の日付)
アーカイブ:天体の接近現象(2天体会合の日時・離角)

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