台風23号から温帯低気圧になっても…2015/10/09

20151008-1200気象衛星
10月8日正午の気象衛星画像。赤円は直径1000海里の強風域。
(画像元:NICTサイエンスクラウド)
台風23号は昨日正午に温帯低気圧へ切り替えられましたが、その後も北海道を中心に荒れた天気をもたらしています。温帯低気圧になる直前までは直径1000海里(約1850km)の強風域を持つ「超大型」のランクでした。昨日8日正午の衛星画像に強風域を赤丸で示してみました(左)。気象庁による3時間前の情報に従い、台風中心から北東方向にシフトして強風域を描いてあります。なんと当地茨城県も縁近くにほぼ入ってたのですね。昨日吹いてた10m/s越えの西風は台風によるものだったのかも。

超大型とは「強風域直径が800海里以上」の台風のこと。23号が発生時から巨大だという記事を10月5日に掲載しましたが、1995年から2014年まで20年間の全台風468個のうち「超大型」に達したのは30個あります。更に23号のように1000海里以上となったのは8個(前述記事のランキング参照)でした。確率1.7%です…。

温帯低気圧になった昨日正午の気象衛星画像を下左に掲載します。また1日経った本日9日正午が下右です。台風扱いでは無くなっても、まだ渦状の構造が分かりますね。北海道の網走や宗谷地方では風雨が強く、特に積算雨量は観測史上最高、または10月観測史上最高という状況です。この記事を書いた10日午後現在も一部で強い雨となっているようで、お見舞い申し上げます。今年は「観測史上最高」を塗り替える数も史上最高になってしまうのかなぁ!?

  • 20151008-1200気象衛星
    10月8日正午の温帯低気圧の様子
  • 20151009-1200気象衛星
    10月9日正午の温帯低気圧の様子

参考:
2015年・台風関連の記事(ブログ内)

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