素晴らしい透明度の空で彗星観察 ― 2015/10/08
昨夕からとても良い空で、特に夜半から今朝にかけて透明度が当地最高レベルでした。目を慣らすと秋の天の川が良く見えます。ただ天頂まで星が瞬き、シンチレーションは悪そうでした。こういうときは惑星の拡大などさっさと諦め、広視野の淡い天体観察向きですね。ということでまたも3時頃から彗星捕獲です。
まず手始めに撮った左画像は北空のパンスターズ彗星(C/2014S2)。北極星からは離れつつあって、もうこの機材で一緒に写すことはできません。おまけに厄介なのは、明け方だと望遠鏡がピラーと干渉すること。左画像ももう少し彗星を右(西)に寄せたかったのですが。望遠鏡がピラーに当たってる位置から撮影スタートしてもこれで精一杯です。でもまぁ、いつになく尾が立派に写ってくれました。
お次の右画像は別のパンスターズ彗星(C/2013X1)。明け方にはほぼ天頂に来るぎょしゃ座のど真ん中で、これまた導入が苦しい向きです。でも天の川に浸った彗星はゴージャズで、撮影していても自然に笑みがこぼれます。感度を上げているせいか、少し広いところまで尾が伸びているようです。
最後は超低空に見えてきたボレリー彗星(19P)。おぉ、懐かしい彗星です。当初写すつもりはなく望遠鏡が向くかどうかチェックしただけですが、薄明が始まる中でも核や尾が写ったのでそのまま撮影しました。画像では約4'角の西北西に向かう尾が確認できます。
他にも撮影した彗星がありますが、まだ暗かったのか写りませんでした。いずれまたチャレンジです。
まず手始めに撮った左画像は北空のパンスターズ彗星(C/2014S2)。北極星からは離れつつあって、もうこの機材で一緒に写すことはできません。おまけに厄介なのは、明け方だと望遠鏡がピラーと干渉すること。左画像ももう少し彗星を右(西)に寄せたかったのですが。望遠鏡がピラーに当たってる位置から撮影スタートしてもこれで精一杯です。でもまぁ、いつになく尾が立派に写ってくれました。
お次の右画像は別のパンスターズ彗星(C/2013X1)。明け方にはほぼ天頂に来るぎょしゃ座のど真ん中で、これまた導入が苦しい向きです。でも天の川に浸った彗星はゴージャズで、撮影していても自然に笑みがこぼれます。感度を上げているせいか、少し広いところまで尾が伸びているようです。
最後は超低空に見えてきたボレリー彗星(19P)。おぉ、懐かしい彗星です。当初写すつもりはなく望遠鏡が向くかどうかチェックしただけですが、薄明が始まる中でも核や尾が写ったのでそのまま撮影しました。画像では約4'角の西北西に向かう尾が確認できます。
他にも撮影した彗星がありますが、まだ暗かったのか写りませんでした。いずれまたチャレンジです。
今日の太陽 ― 2015/10/08
昼間の金星を見つけたよ ― 2015/10/08
10:30過ぎ、少し西に傾き始めたまっ白な月のそばに金星が見えました。風が強すぎたので、窓を少しだけ開けて室内からお手軽撮影です。撮影時の離角は約9°。明け方に見たときより近づいていました。明日はもっと近くなって、昼間に金星を見たい方には好都合でしょう。
参考:
昼間の金星を探しやすい日は?
アーカイブ・昼間に月と金星が近い日
参考:
昼間の金星を探しやすい日は?
アーカイブ・昼間に月と金星が近い日
明け方の惑星たちがスバラシイ! ― 2015/10/08
最近、明け方の東空で惑星たちがとても賑やかに集っています。ときおり月もやって来て彩りを添えてくれます。これから1ヶ月ほどの間、これでもかと言わんばかりに「星空名シーン」が夜明けに見られるのです。
左は今朝8日5時少し前の空。月と惑星たちが綺麗に並びました。どこに何があるか分からなければ右下画像をどうぞ。 ふたつの天体が一方向に集うのはあまり珍しくもないですが、三つ以上揃うチャンスは極端に少なくなります。今回はすごいですね。
毎朝見ていると惑星が日周とは別に少しずつ位置を変えているのが分かります。ちなみに1日前の7日朝の様子も右に掲載しました。画角や構図が違うので比べ辛いかも知れませんが、どの星がどうなったのか比較してくださいね。(7日の画像には月は写ってません。一番明るいのが金星です。)
これからの一ヶ月間の各惑星の動きをステラナビゲーターとStellariumを使って星図にすると左下のようになります。背景にはもちろん恒星がたくさん輝きますが、一ヶ月ぶん描くとゴチャゴチャになるので省きました。また月も省いてます。
複雑に絡み合った動きですが、所々で三惑星のうちの二つが接近するところもあります。星図に描かれてない月も惑星たちに接近します。主な接近ポイントを下に7つセレクトしましたので観察の参考にしてくださいね。下のシーンは全て同じ範囲(画角)です。だいたい10×15°なのですが、これは官製ハガキを57cm(標準的な大人が腕を伸ばした程度)離して見たときの範囲とほぼ同じです。その小さな空の一角で繰り広げられる数々のドラマ。“再放送”はないですからどうぞお見逃し無く(笑)。さっそく明日の朝からですよ!
参考:
2015年10月-11月明け方の惑星接近に関係する記事(ブログ内)
アーカイブ:多天体の接近現象(3天体以上の会合の日付)
アーカイブ:天体の接近現象(2天体会合の日時・離角)
左は今朝8日5時少し前の空。月と惑星たちが綺麗に並びました。どこに何があるか分からなければ右下画像をどうぞ。 ふたつの天体が一方向に集うのはあまり珍しくもないですが、三つ以上揃うチャンスは極端に少なくなります。今回はすごいですね。
毎朝見ていると惑星が日周とは別に少しずつ位置を変えているのが分かります。ちなみに1日前の7日朝の様子も右に掲載しました。画角や構図が違うので比べ辛いかも知れませんが、どの星がどうなったのか比較してくださいね。(7日の画像には月は写ってません。一番明るいのが金星です。)
これからの一ヶ月間の各惑星の動きをステラナビゲーターとStellariumを使って星図にすると左下のようになります。背景にはもちろん恒星がたくさん輝きますが、一ヶ月ぶん描くとゴチャゴチャになるので省きました。また月も省いてます。
複雑に絡み合った動きですが、所々で三惑星のうちの二つが接近するところもあります。星図に描かれてない月も惑星たちに接近します。主な接近ポイントを下に7つセレクトしましたので観察の参考にしてくださいね。下のシーンは全て同じ範囲(画角)です。だいたい10×15°なのですが、これは官製ハガキを57cm(標準的な大人が腕を伸ばした程度)離して見たときの範囲とほぼ同じです。その小さな空の一角で繰り広げられる数々のドラマ。“再放送”はないですからどうぞお見逃し無く(笑)。さっそく明日の朝からですよ!
参考:
2015年10月-11月明け方の惑星接近に関係する記事(ブログ内)
アーカイブ:多天体の接近現象(3天体以上の会合の日付)
アーカイブ:天体の接近現象(2天体会合の日時・離角)