夏の気温対決・沖縄vs茨城!2015/07/17

茨城住まいの私は、こどもの頃から無意識に「南国沖縄は茨城より暑い」とか「沖縄の冬は茨城の夏くらい暑い」など勝手な思い込みがありました。でも夏になると群馬や山形で最高気温を記録するのに、沖縄が最高のニュースは聞きません。なにか思い違いをしているのでは…?と考えるようになったのは、恥ずかしながら大人になって実際に沖縄に行ってからでした。なんだ、ちゃんと寒い日もあるじゃん(笑)

7月12日の記事で沖縄・那覇と茨城・つくばの気温比べをしました。2000年から2014年の15年間、6月頭から8月末まで毎日の気温(平均気温・最高気温・最低気温)を各日の15年串刺し平均という形で比較したのでした。

この比べ方でおよその傾向は分かるのですが、例えば「21世紀初の6月1日は那覇よりつくばのほうが0.1度高かったよ」みたいに、日々について実際に比べた訳ではありません。そこで今回は厳密に、日々を総当たりで調べてみました。6月頭から8月末(92日間)の15年間ですから92×15=1380日分、三種類の気温について差を計算しました。それを5度刻みのクラスに分けて、上旬・中旬・下旬ごとに日数をカウントし、表にまとめます。パソコンと表計算ソフトと根性があればどなたでもできますので、比較したい都市同士でやってみてください。

以下はその表です。カウント数が多いほど明るい色で表示しています。例えば平均気温を見ると、6月上旬は明るい色の字が表の右寄り(那覇のほうが5度以上暑い)なのに、日が経つと表の中央寄りに移りますね。最高気温ではさらに顕著で、つくばのほうが高温の日が実に3割から5割に及びます。平均のグラフでは見えてこない現実が伝わってきます。

もちろん人が感じる温度は気温のみでなく、湿度や風、陽当たり具合など、一年を通した大局的な気候変化や生活文化全体が絡んでいるでしょう。北が寒く、南は暑い…といった勝手なイメージを持つのではなく、実際はどうなのかきちんと確かめることが大切ですね。

【那覇とつくばの気温差   比較対象:平均気温】  ※各セル内数値は該当条件の日数です
時期-5度未満-5度以上・0度未満0度以上・5度未満5度以上・10度未満10度以上
6月上旬02411016
6月中旬0146976
6月下旬00468915
7月上旬0367773
7月中旬0699396
7月下旬0899553
8月上旬026103210
8月中旬02591295
8月下旬01396551

【那覇とつくばの気温差   比較対象:最高気温】  ※各セル内数値は該当条件の日数です
時期-5度未満-5度以上・0度未満0度以上・5度未満5度以上・10度未満10度以上
6月上旬12469515
6月中旬01574538
6月下旬017576313
7月上旬12960519
7月中旬158592111
7月下旬45066369
8月上旬117249180
8月中旬36164166
8月下旬25073337

【那覇とつくばの気温差   比較対象:最低気温】  ※各セル内数値は該当条件の日数です
時期-5度未満-5度以上・0度未満0度以上・5度未満5度以上・10度未満10度以上
6月上旬0089943
6月中旬001211721
6月下旬01219929
7月上旬01409118
7月中旬00667311
7月下旬01737813
8月上旬02100480
8月中旬0088539
8月下旬0082785
※各データは気象庁サイトから発表されているアメダスデータを元に集計したものです。
参考:
アーカイブ・茨城県の気象平年値

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