今日の太陽2015/04/27

20150427太陽
今日も朝から快晴です。透明度は相変わらず落ちていますが、太陽や星を観察するときは雲がないだけでもありがたいですね。

9時過ぎに太陽を観察しました。東の巨大プロミネンスはごく一部だけ光球の外へ出て、残りはダークフィラメントになっています。その他に小さなプロミネンスやダークフィラメントがいくつか見えますね。目立つ黒点群は右端近くに見えるものだけです。下は面白そうな部分の拡大。カメラの向きは変えています。東の

東の大きなダークフィラメント(下画像左)は淡いカーテンが風になびいているようでステキですね。今日は少し風がありますが、風を差し引いても大気の揺らぎがかなりひどく、像が落ち着きません。そう言えば明け方の一等星たちが一斉に瞬いていたようでした。

  • 20150427太陽拡大
  • 20150427太陽拡大

ISSの太陽面ダブル通過が起こるらしい2015/04/27

思えば国際宇宙ステーション(ISS)の太陽面や月面の通過をしばらく見てません。現象としてはよく起りますが、自分が行ける範囲では不思議と何ヶ月も起こっていないのです。何か季節的な周期性があるのかも知れないと思いました。

それはさておき、GWあたりの予報を調べていたら面白いことが分かりました。地域限定ではありますが「同一日に2回太陽面を通過する」という貴重なタイミングがあるのです。関東を含む広範囲のみでの計算によると、5月2日(茨城県東の太平洋上)、5日(長野県)、6日(茨城県東の太平洋上)と、立て続けです。北海道や関西以西など詳しく調べたらもっと出てくるのではないでしょうか。洋上はともかく、5日の大町付近なら十分観察可能です。下記4本の赤線に囲まれた範囲が該当範囲ですが、もちろん中心付近(青線の交点)で観察することが望ましいです。

小さなブログでの告知ではたかが知れていますが、もしこの情報を目にした方で長野方面へ星見旅行に行かれる方や近くの天文ファンをご存じなら教えてあげてくださいね。なお今日の計算から当日まで1週間以上あるため、下記「おねがい」を守ってください。

★国際宇宙ステーションの太陽面ダブル通過予報(計算日:2015/04/27昼、現象日:2015/05/05)

【おねがい】これは個人趣味内の予報です。なんの保証もできませんから、本気で取り組む方はご自身で計算しましょうね。人工衛星は度々軌道を修正するため予報は「なまもの」で、当日までに変わる可能性があります。この記事のデータが自動的に変わるわけではないのでご注意。

参考:
アーカイブ:ISSの天体面通過
CalSky(外部サイト)
ISS Transit Predictions(外部サイト)
Heavens Above(外部サイト)

夕方に見えてきた水星2015/04/27

20150427金星と水星
夕方までほとんど雲もなくよく晴れました。強めの風は吹き続けましたが、とても暖かい一日。夕方の金星が良く見えました。昨日の星見会でも確認しましたが、低空に水星が見えたので金星と一緒に撮りました。

20150427水星
左写真の上にある明るい星は金星ですが、水星は分かりますか?分からない方は下部に写っているマンション近くをトリミング拡大して右にご用意しましたよ。水星は1月に金星と大接近した後、明け方に回っていました。そして再び夕方の空へ戻ったのです。公転周期がとても早いですね。

20150427水星と星団たち
少し暗くなるのを待って、水星近くをもう一度撮りました。これが今日のお目当て。水星・すばる(プレアデス星団)・ヒアデス星団を一網打尽できました。

少し前に金星との接近を果たした星団たちでしたが、金星のときはずっと天気が悪く、1度もクリアな状態で見られませんでした。今週から来週頭にかけて水星と接近していますので狙い目ですよ。プレアデス星団との大接近は4月30日から5月1日。指先で両方隠せるくらい近いです。ただしとても低いのでご注意。(日没1時間後で高度8度ほど。)

20150427イリジウム衛星
おまけです。今夜は透明度が悪く月も大きくなり始めたので、暗い天体の撮影はちょっとお休み。代わりにイリジウム衛星のフラッシュを撮ってみました。右画像の下やや右寄りの明るい星はうしかい座のアルクトゥルス。上の短く輝いてる線がイリジウムフラッシュです。(固定撮影のため全ての星が日周で線状に写ってます。)

面白かったのはフラッシュが見えた直後に別の明るい人工衛星が似たルートで飛んだこと。イリジウム衛星ってペアを組んで飛んでいるため、両方が見えたのかも知れません。(ダブルフレアと言います。)貴重な体験でした。

参考:
2015年4月-5月の内惑星とすばるの接近に関係する記事(ブログ内)