今日の太陽は光環をまとって… ― 2015/03/02
夕空の惑星たち、そしてSOHO彗星を探す… ― 2015/03/02
夕方、日没前の太陽を見ると猛烈な花粉光環が見えました。本当に今日は濃い花粉の一日だったのですね。さてそれはともかく、日没1時間ほど経ったところで金星を眺めました。火星はかなり遠ざかってしまいましたね。
左画像で、金星と同じ高さで目を右へ移すと、画像右辺との中間あたりにひとつ星が見えます。2等星のアルゲニブと言い、秋の四辺形(ペガスス座)のひとつです。二つ下の画像でまたお話しに出てきますから覚えておいてください。
天王星も入れて撮った写真が右です。2月28日にもお話ししましたが、今日の金星は火星より天王星に近くなっていました。4日後の最接近に向けて着々と近づいています。
ところで話はがらっと変わりますが、太陽観測衛星SOHOが発見した「SOHO彗星(C/2015D1)」が2月下旬に太陽に大接近しました。ニュースは読んだのですが、その後すっかり忘れていました。太陽をかすめる彗星は大抵蒸発してしまいますが、この彗星は予想に反して生き残ったのだそうです。しかもその後に夕空に姿を現していたという情報を、今日になって星仲間から聞きました。世界の何人もの観測家が夕空で亡霊のような彗星の姿を写真に収めていました。
そこで、今日は金星の撮影に続いてSOHO彗星にカメラを向けました。折しも彗星は最初の写真に登場したアルゲニブのすぐ近くです。軽望遠(180mm+APS-C)で撮った画像が左です。画像の左下、最も明るいのがアルゲニブ。彗星は写野のど真ん中にいるはずでしたが……
どう見てもいないようですね。画像には少なくとも10等台の恒星は写っていますから、彗星状天体も9等以上くらいなら写るでしょう。すっかり暗くなってしまった?それとも街中だから写らなかった?いずれにしても、もう数日早い時期に狙っていたら…と悔やまれます。あ、天気悪かったですね(笑)
参考:
2015年2月の金星と火星の接近に関係する記事(ブログ内)
左画像で、金星と同じ高さで目を右へ移すと、画像右辺との中間あたりにひとつ星が見えます。2等星のアルゲニブと言い、秋の四辺形(ペガスス座)のひとつです。二つ下の画像でまたお話しに出てきますから覚えておいてください。
天王星も入れて撮った写真が右です。2月28日にもお話ししましたが、今日の金星は火星より天王星に近くなっていました。4日後の最接近に向けて着々と近づいています。
ところで話はがらっと変わりますが、太陽観測衛星SOHOが発見した「SOHO彗星(C/2015D1)」が2月下旬に太陽に大接近しました。ニュースは読んだのですが、その後すっかり忘れていました。太陽をかすめる彗星は大抵蒸発してしまいますが、この彗星は予想に反して生き残ったのだそうです。しかもその後に夕空に姿を現していたという情報を、今日になって星仲間から聞きました。世界の何人もの観測家が夕空で亡霊のような彗星の姿を写真に収めていました。
そこで、今日は金星の撮影に続いてSOHO彗星にカメラを向けました。折しも彗星は最初の写真に登場したアルゲニブのすぐ近くです。軽望遠(180mm+APS-C)で撮った画像が左です。画像の左下、最も明るいのがアルゲニブ。彗星は写野のど真ん中にいるはずでしたが……
どう見てもいないようですね。画像には少なくとも10等台の恒星は写っていますから、彗星状天体も9等以上くらいなら写るでしょう。すっかり暗くなってしまった?それとも街中だから写らなかった?いずれにしても、もう数日早い時期に狙っていたら…と悔やまれます。あ、天気悪かったですね(笑)
参考:
2015年2月の金星と火星の接近に関係する記事(ブログ内)
月明かりの元のラブジョイ彗星 ― 2015/03/02
夕空のSOHO彗星が見えなかったのでへこんでいましたが、また明日からしばらく曇天気味というので気を取り直してラブジョイ彗星(C/2014Q2)を見ることにしました。といっても月が明るいので、簡単な機材で。2月24日の撮影以来ですが、まだ二重星団と一緒に見えるはずです。
今夜は透明度が良いのでどんなステキな光景かなぁ…とのんびり準備していたら、いつの間にか薄雲が広がって月がボンヤリしているではありませんか。慌てて何枚かシャッターをきったところでラブジョイ彗星も雲に覆われて間一髪でした。
月明かりにもかかわらず、ラブジョイ彗星はしっかり見えます。短めですが尾も分かりますね。右の白黒反転画像だと尾が分かりやすいでしょう。二重星団との見た目のコントラストが心地よいですね。月が無くなったらまた拡大撮影してみようと思います。
参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事
今夜は透明度が良いのでどんなステキな光景かなぁ…とのんびり準備していたら、いつの間にか薄雲が広がって月がボンヤリしているではありませんか。慌てて何枚かシャッターをきったところでラブジョイ彗星も雲に覆われて間一髪でした。
月明かりにもかかわらず、ラブジョイ彗星はしっかり見えます。短めですが尾も分かりますね。右の白黒反転画像だと尾が分かりやすいでしょう。二重星団との見た目のコントラストが心地よいですね。月が無くなったらまた拡大撮影してみようと思います。
参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事
月による花粉光環と木星の衛星現象アーカイブ公開 ― 2015/03/02
今夜みっつめの話題。
昼間の太陽記事で花粉光環が見えたとお話ししました。であれば、明るい月が出ている夜も…と思い、見てみました。今夜の月は木星の近くに出ています。21時の月齢は11.5。あと4日で満月ですから明るいはずですねぇ。左画像で明るい星が木星です。月はわざと屋根に隠してあります。どうでしょう、見えますか?
肉眼では、ひと目で分かるほどの花粉光環が見えました。太陽と違って安全に見ることができます。今夜は薄雲が所々にあって、氷粒による光環ではないのかとも疑うのですが、花粉光環の独特の見え方は氷粒のものと違います。長年見ているとどちらによるものか何となく判断できますね。右は少し拡大強調した画像です。赤環の三重目まで何となく分かるでしょう。条件良く撮影すれば木星や金星でも見えるのかな、と思いました。そのうちやってみましょう。
星仲間のかすてんさんによると、今月の夜空は木星の衛星現象以外めぼしいものはないとのこと。衝を1ヶ月過ぎて、衛星相互食も半分以上終わってしまいましたね。おもしろい衛星現象を見逃さないよう、前々から自分のために計算しメモしていた衛星現象一覧を本日アーカイブに仕上げました。期間が広くはないし、全現象が載っているわけでも無いですが、誰かのお役に立てるならと公開しておきます。先日記事にした木星三つどもえの観察や、木星面を複数の衛星の影が通ることはあるか?といったことも、ここから算出できるでしょう。趣味レベルの精度ですが、よかったら下記リンクからどうぞ。
参考:
アーカイブ:木星の衛星現象一覧
2015年春の木星や衛星、衛星食、相互食に関係する記事(ブログ内)
肉眼では、ひと目で分かるほどの花粉光環が見えました。太陽と違って安全に見ることができます。今夜は薄雲が所々にあって、氷粒による光環ではないのかとも疑うのですが、花粉光環の独特の見え方は氷粒のものと違います。長年見ているとどちらによるものか何となく判断できますね。右は少し拡大強調した画像です。赤環の三重目まで何となく分かるでしょう。条件良く撮影すれば木星や金星でも見えるのかな、と思いました。そのうちやってみましょう。
星仲間のかすてんさんによると、今月の夜空は木星の衛星現象以外めぼしいものはないとのこと。衝を1ヶ月過ぎて、衛星相互食も半分以上終わってしまいましたね。おもしろい衛星現象を見逃さないよう、前々から自分のために計算しメモしていた衛星現象一覧を本日アーカイブに仕上げました。期間が広くはないし、全現象が載っているわけでも無いですが、誰かのお役に立てるならと公開しておきます。先日記事にした木星三つどもえの観察や、木星面を複数の衛星の影が通ることはあるか?といったことも、ここから算出できるでしょう。趣味レベルの精度ですが、よかったら下記リンクからどうぞ。
参考:
アーカイブ:木星の衛星現象一覧
2015年春の木星や衛星、衛星食、相互食に関係する記事(ブログ内)