木星三つどもえの観察・パート3 ― 2015/03/01
2月14日、21日に続き、木星の大赤斑、衛星、衛星の影の三つが同時に見られるチャンスが今夜ありました。(毎週土曜に見えるというわけではなく、たまたまです。)この記事の表によると次の通りです。
木星表面のイオの通過……22:33:18から24:50:18
木星表面のイオ影の通過……23:04:24から25:22:00
大赤斑の通過(自転による/中央通過前後約2時間)
……21:05頃から25:05頃
※大赤斑の木星中央通過……23:04:54
というわけで、三つどもえが見えるのは全てが重複する23:04-24:50です。ところが宵からくすぶっていた薄雲が次第に厚くなり、23時頃には月や木星も危うくなりました。ピント合わせもできないまま23:40ごろ雲間から撮った木星が左写真。ボヤボヤのひどい像ですが、せっかく撮ったので掲載しておきます。大赤斑とイオの影は判別できましたが、イオ本体は写真でも眼視でも無理でした。3月を迎える頃は完全な曇天となり、なんとも残念な2月幕切れです。
参考:
2015年春の木星や衛星、衛星食、相互食に関係する記事(ブログ内)
木星表面のイオの通過……22:33:18から24:50:18
木星表面のイオ影の通過……23:04:24から25:22:00
大赤斑の通過(自転による/中央通過前後約2時間)
……21:05頃から25:05頃
※大赤斑の木星中央通過……23:04:54
というわけで、三つどもえが見えるのは全てが重複する23:04-24:50です。ところが宵からくすぶっていた薄雲が次第に厚くなり、23時頃には月や木星も危うくなりました。ピント合わせもできないまま23:40ごろ雲間から撮った木星が左写真。ボヤボヤのひどい像ですが、せっかく撮ったので掲載しておきます。大赤斑とイオの影は判別できましたが、イオ本体は写真でも眼視でも無理でした。3月を迎える頃は完全な曇天となり、なんとも残念な2月幕切れです。
参考:
2015年春の木星や衛星、衛星食、相互食に関係する記事(ブログ内)
今日の太陽は光環をまとって… ― 2015/03/02
夕空の惑星たち、そしてSOHO彗星を探す… ― 2015/03/02
夕方、日没前の太陽を見ると猛烈な花粉光環が見えました。本当に今日は濃い花粉の一日だったのですね。さてそれはともかく、日没1時間ほど経ったところで金星を眺めました。火星はかなり遠ざかってしまいましたね。
左画像で、金星と同じ高さで目を右へ移すと、画像右辺との中間あたりにひとつ星が見えます。2等星のアルゲニブと言い、秋の四辺形(ペガスス座)のひとつです。二つ下の画像でまたお話しに出てきますから覚えておいてください。
天王星も入れて撮った写真が右です。2月28日にもお話ししましたが、今日の金星は火星より天王星に近くなっていました。4日後の最接近に向けて着々と近づいています。
ところで話はがらっと変わりますが、太陽観測衛星SOHOが発見した「SOHO彗星(C/2015D1)」が2月下旬に太陽に大接近しました。ニュースは読んだのですが、その後すっかり忘れていました。太陽をかすめる彗星は大抵蒸発してしまいますが、この彗星は予想に反して生き残ったのだそうです。しかもその後に夕空に姿を現していたという情報を、今日になって星仲間から聞きました。世界の何人もの観測家が夕空で亡霊のような彗星の姿を写真に収めていました。
そこで、今日は金星の撮影に続いてSOHO彗星にカメラを向けました。折しも彗星は最初の写真に登場したアルゲニブのすぐ近くです。軽望遠(180mm+APS-C)で撮った画像が左です。画像の左下、最も明るいのがアルゲニブ。彗星は写野のど真ん中にいるはずでしたが……
どう見てもいないようですね。画像には少なくとも10等台の恒星は写っていますから、彗星状天体も9等以上くらいなら写るでしょう。すっかり暗くなってしまった?それとも街中だから写らなかった?いずれにしても、もう数日早い時期に狙っていたら…と悔やまれます。あ、天気悪かったですね(笑)
参考:
2015年2月の金星と火星の接近に関係する記事(ブログ内)
左画像で、金星と同じ高さで目を右へ移すと、画像右辺との中間あたりにひとつ星が見えます。2等星のアルゲニブと言い、秋の四辺形(ペガスス座)のひとつです。二つ下の画像でまたお話しに出てきますから覚えておいてください。
天王星も入れて撮った写真が右です。2月28日にもお話ししましたが、今日の金星は火星より天王星に近くなっていました。4日後の最接近に向けて着々と近づいています。
ところで話はがらっと変わりますが、太陽観測衛星SOHOが発見した「SOHO彗星(C/2015D1)」が2月下旬に太陽に大接近しました。ニュースは読んだのですが、その後すっかり忘れていました。太陽をかすめる彗星は大抵蒸発してしまいますが、この彗星は予想に反して生き残ったのだそうです。しかもその後に夕空に姿を現していたという情報を、今日になって星仲間から聞きました。世界の何人もの観測家が夕空で亡霊のような彗星の姿を写真に収めていました。
そこで、今日は金星の撮影に続いてSOHO彗星にカメラを向けました。折しも彗星は最初の写真に登場したアルゲニブのすぐ近くです。軽望遠(180mm+APS-C)で撮った画像が左です。画像の左下、最も明るいのがアルゲニブ。彗星は写野のど真ん中にいるはずでしたが……
どう見てもいないようですね。画像には少なくとも10等台の恒星は写っていますから、彗星状天体も9等以上くらいなら写るでしょう。すっかり暗くなってしまった?それとも街中だから写らなかった?いずれにしても、もう数日早い時期に狙っていたら…と悔やまれます。あ、天気悪かったですね(笑)
参考:
2015年2月の金星と火星の接近に関係する記事(ブログ内)
月明かりの元のラブジョイ彗星 ― 2015/03/02
夕空のSOHO彗星が見えなかったのでへこんでいましたが、また明日からしばらく曇天気味というので気を取り直してラブジョイ彗星(C/2014Q2)を見ることにしました。といっても月が明るいので、簡単な機材で。2月24日の撮影以来ですが、まだ二重星団と一緒に見えるはずです。
今夜は透明度が良いのでどんなステキな光景かなぁ…とのんびり準備していたら、いつの間にか薄雲が広がって月がボンヤリしているではありませんか。慌てて何枚かシャッターをきったところでラブジョイ彗星も雲に覆われて間一髪でした。
月明かりにもかかわらず、ラブジョイ彗星はしっかり見えます。短めですが尾も分かりますね。右の白黒反転画像だと尾が分かりやすいでしょう。二重星団との見た目のコントラストが心地よいですね。月が無くなったらまた拡大撮影してみようと思います。
参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事
今夜は透明度が良いのでどんなステキな光景かなぁ…とのんびり準備していたら、いつの間にか薄雲が広がって月がボンヤリしているではありませんか。慌てて何枚かシャッターをきったところでラブジョイ彗星も雲に覆われて間一髪でした。
月明かりにもかかわらず、ラブジョイ彗星はしっかり見えます。短めですが尾も分かりますね。右の白黒反転画像だと尾が分かりやすいでしょう。二重星団との見た目のコントラストが心地よいですね。月が無くなったらまた拡大撮影してみようと思います。
参考:
ラブジョイ彗星(C/2014Q2)に関係する記事