今日の太陽2015/02/02

20150202太陽
午前中から良く晴れていましたが、性懲りもなくまた風が…。気流が落ち着かず太陽像が乱れていたので昼まで待つことにしました。風が止んだので正午にもう一度見たらますますひどい像になっていました。雲も出てきたので仕方なくそのまま撮影です。ピンぼけのようにぼんやりしていますが、左の大きなプロミネンスなど、取りあえず状態が分かります。

一昨日、昨日と強い風が吹きましたが、その時期に応じた天気や風など地域特性を知っておくのは、空を観察する人にはとても大切に思います。1月30日0時から2月2日0時までの三日間、風がどんな強さだったかを、我が家から最も近いポイントのアメダスデータをもとにグラフにしてみました(下図)。

20150201風速
風が一番強かった1月31日(真ん中の24時間)は「朝凪はあるのに夕凪がない」という茨城県のこの時期の典型例です。昼時の容赦ない風は19m/sに達し、ちょっとした台風並み。しかもひどいときは何日も何日も続くのです。

屋外の吹き曝しで空を観察する私のような移動観測者の場合、平均風速が3m/sを越すと機材に影響が出始めます。5、6m/sまでは車の影に入ったり傘を差して(笑)どうにかやり過ごせますが、それ以上は無理ですね。どうしても外せない観測撮影などの場合、地形や天気図の変化から凪の時間帯を読み解くことも大切になってきます。

今日の月(夜半前)2015/02/02

20150202_16500月
夕方から少し雲が出て心配でしたが、夜半前にはほぼ快晴になりました。風もなく寒さ以外は快適な夜です。画像は日付が変わる少し前、23時半過ぎの月。太陽黄経差165.00度、高度は67度あまりありました。高度の割には大気の揺らぎがひどくて、しまりの良い画像とは言えません。良く晴れているのに残念。

今夜は月面Aデー。この画像にも見えています。実はこの撮影と平行してA地形の様子を追いかけています。シーンが多くてまだ未処理なのですが、3日夜あたりの記事で分析結果をお伝えする予定です。ただしこの大気状態なので、小さなA地形がうまく判別できるか微妙なところですが……。(補記:記事にしました。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差144度以上、180度未満)

今日の太陽2015/02/03

20150203太陽
今日は節分、冬土用の最終日です。明日の立春を前にうららかな日となりました。風もなく日差しが気持ちいいです。午前中から通院やら用足しやら飛び回っていましたが、少し汗ばむくらいでした。ただ空気は乾燥しています。

画像の太陽は14:40頃の様子。すっかり遅くなってしまい、高度は24度程度のボケボケ画像です。(ちょっと画像処理方法も変えています。)でも空を見続けることが肝心なので望遠鏡を向けました。左端のふたつの大きなプロミネンスが連日見事ですが、左上11時の方向に燃えかすのような巨大プロミネンスが見えて感動しました。明日も立春にふさわしい日だと良いですね。

月面Aを観察しました2015/02/03

月面A
以前に記事にしましたが、昨夜(2015年2月2日)は月面Aデーでした(左画像)。ちょうど日付が3日に代わる前後でA地形に日が当たるということでしたが、満月近くの月が真夜中にそうなると言うことは、ほぼ南中して見やすいと言うことです。そこで、つぶさに観察してみることにしました。

当日は宵のうち少し雲があり、夜半前まで続きました。また明け方まで大気の揺らぎがひどく、残念ながら条件完璧というまでは至りませんでした。でも悪天になる事なく終始観察できたことはありがたいことです。


A地形での太陽のあたり方が見え方を大きく左右すると思いますので、予めA地形での太陽高度を計算しておきました。そして、-3.5度(マイナスは地平線下の意味)から順に0.5度刻みで0.0度までを写真に収められるように撮影時刻を定めました。0.5度の刻みはおおよそ1時間間隔に相当しますが、0.01度(1分弱)もズレることなく正確に撮ることができました。2日の20:03から開始して3日2:59終了です。残念ながら途中雲の通過や大気の揺らぎで画質が悪いものもあります。

右下の1から8までのボタンを押しながら、画像を切り替えてご覧ください。ネット回線の具合によっては画像が入れ変わるのに若干時間がかかることもあるので、慌てずにボタンを押してくださいね。

右画像では-2.0度(4のボタン)あたりでしっかり日が当たっていますね。実は-2.5度でも極端に明るく画像処理すると日が当たり始めてることが分かります。間違いなくAと分かるのは-1.5度(5のボタン)付近。何度かこういう観察をすることで、見やすいポイントがつかめると思われます。

首を振る月
今回は大気の乱れという悪条件に加え、A地形が見づらい方向に月が向いていました。月の首振り運動によって地形の見やすさはかなり変わります。左画像は異なる日に撮影した、ほとんど同じ位相の月。ぱっと見同じに見えますが、一例としてピンクの矢印の地形(危難の海といいます)を比べると全然違うって分かるでしょう。上下(緯度)、左右(経度)それぞれの方向に十数度の幅を行ったり来たり“首振り”するので、A地形のように縁ギリギリにあるものは見え方がかなり影響を受けます。以前の記事・一番下の予想日時表によれば、今年は月面中央経度がマイナスになる(月が右へ首を振る)夏頃がチャンス。また次回に観察してみましょう。

参考:
月面Aに関係する記事(ブログ内)