今日の月(夜中過ぎ)2015/01/09

20150109_21895月
9日になって2時間過ぎた頃の月です。太陽黄経差218.95度、高度は63度近くありました。深夜も強風が続き、ときおりゴォッとうなりをあげています。こんな日に月の撮影はどうかと思いましたが(ここ何日か諦めてました…)、あまりにきれいな空なので撮ってみました。そばには木星がいてキラキラ輝いています。しし座のレグルスも近いですね。

それにしてもこの風…月や金星などの撮影は何とかなりますが、長時間露出が必要なラブジョイ彗星などは全く撮れません。観測所を持たない流しの観測者にとって、強風はストレス以外の何ものでもないのです。抜群に良い空なのに、とても惜しい夜でした。低気圧が動かなくて、強風はしばらく続きそうです。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差216度以上、252度未満)

今日の太陽2015/01/09

20150109太陽
今日10時過ぎの太陽です。周囲に目立つプロミネンスがほとんど見えなくなり、寂しい限り。所々に小さなフレアになりかけの明るい領域が見えますが、大きくは発達していません。左やや下からちょっと大きめの黒点がやってきました。今後注目ですね。この黒点はまだ太陽観察メガネだけでは見えませんが、中央やや右上の黒点は何とか見えます。

ところで、今日の画像は疑似カラー。どう処理したら「らしく」見えるか研究中です。もちろん本当はこんな色ではありません。使っている太陽望遠鏡は「水素原子が放つHα線」を捉えてます。Hα線は波長656.3nm、つまり真っ赤な色です。でもそれを忠実にPCで再現するとものすごくどぎつくて見づらくなります。だから明るいオレンジの「擬似」カラーなのです。どのあたりが見やすいかを探っています。

今日も相変わらず強風が吹きまくっています……

ダイヤモンド富士が見えました2015/01/09

20150109ダイヤ富士
茨城県南ではちょうど今の季節にダイヤモンド富士が見えます。当サイトで紹介している「ダイヤモンド富士マップ」では、茨城だけでなく各地のダイヤ富士の日が推定できます。この地図の精度を確認するため、今までときおり各地(と言っても県内)に出かけて撮影してきましたが、今日は我が家から至近の陸橋で見えました(左画像)。低空まで雲ひとつ無い空。最初は空が眩しくて富士山なんて全く見えないのですが、次第に低くなる夕日の中に山影が浮かび上がると感動します。富士山近くで見ている人には味わえないシチュエーションですね。

20150109グリーンフラッシュ
茨城からの太陽は富士山頂の幅より大きく見えます。太陽が山頂を通り過ぎた後もまだ右山麓を転がり続け、数分かけてすっかり沈むのです。このとき「グリーンフラッシュ」が見えることがあります。今回のような透明度の良い日はほぼ100%見えますね。今日も太陽が消える間際に肉眼ではっきり確認できました。残念ながらカメラはメモリー書き込みが間に合わず、直前の映像しか残せませんでした。それでも山に接しているところは緑色になっているのが分かりますね。

日が沈んだすぐ後に近所のおばさんが通りかかって、とても残念がっていました。おばさん曰く「アンテナとか電線が無いときれいなんだけどねぇ」。全く同感です。

参考(別の場所から見たケース):
ダイヤ富士を見に行く(2009/1/2)
続・ダイヤ富士を見に行く(2009/1/3)

金星と水星、1度以内です2015/01/09

20150109金星と水星の接近
相変わらずの強風ですが、今日も金星と水星の接近を撮りに行きました。昨日より風が強く、しかもカメラの調子が悪くて閉口しました。何とかごまかしつつ撮影敢行。今日の両星は一段と近くなっていました。もう離角1度以内です。最接近は明後日11日の午前10時頃だそうですよ。

金星と水星
もう幅ぎっしりですが、ここまでの6日間の観察をまとめました。いつものように金星の高さをそろえてあります。もちろん同一機材です。さすがに明日はもういっぱいいっぱいかなあ(笑)。

参考:
2015年1月の金星と水星接近に関係する記事