今日の太陽は風に吹かれて…2014/10/28

20141028太陽拡大
今日は太陽を大きく写してみました。ムカデみたいなフィラメントがすごいです。でもせっかくの挑戦もむなしく、風が強くて大気の揺らぎはひどいものでした。高層気象を調べると、上空も風が激しいようです。

元々白黒(狭い波長域)で撮っていますが、敢えて着色してみました。みなさんの太陽のイメージって、赤いですかね?それとも黄色?白?昔の緑色の望遠鏡用サングラスのイメージの方もいらっしゃるでしょうか。まぁ、太陽はたくさんの波長を出していますし、必ず何かのフィルターを付けて見るから、色々な色のイメージがあって当然です。天文の趣味があるかどうかでも変わるでしょう。

20141028太陽
いつもの全体像も撮りました。大きな黒点はもうすぐ裏に行ってしまいそうです。

今日の月(夕方)2014/10/28

20141028_05423月
太陽黄経差54.23度、夕方17:24頃の月です。撮影時の高度は約27度、まだ薄暮が残っていました。比較的きれいな空でしたが昼間の風が収まっておらず、像が乱れています。すぐ近くには火星が輝き、対比がきれいでした。

計算してみると、この黄経差54度の月が高度25度以上で撮影できるのは、この先2年以上ありません。54.0度に到達した16:58にはまだ明るくて撮影ができず、30分近く遅らせてしまいましたが、貴重な機会でした。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差36度以上、72度未満)

国際宇宙ステーションの月面通過予報(関東)2014/10/28

20141030_ISS通過予測ライン
10月30日の夕方17時過ぎに、明るく光りながら空を移動する国際宇宙ステーション(ISS)が上弦前のお月さまを横切る、という予報が出ています。これが見られるのは下記地図の青線を中心とした赤線内にいるみなさんです。左図のように真ん中を通るように見えるのは、ピッタリ青線上の方だけ。青線から遠くなるほど縁寄りに横切るように見えます。赤線上の人は縁をかすめます。(ISSの軌道変更によって、予報がずれることもあります。)計算上、地図の佐渡地方が切れていますが、多分延長線上の島南部でも見えると思われます。なお、本州を縦断する時間は約40秒です。

今回の通過はまだ周囲が少し明るい状態で起こります。関東では17時前に日没し、南の空に月が見えているでしょう。ISSは17:05頃に北西の低空に現れ、南の月に向かってきます。明るい星が動いているような見え方ですが、雲など周囲の状況によっては見づらいかも知れません。

月とすれ違うのは17:08頃の予定です。小さなデジカメを持っている方は三脚に付けて撮影してみましょう。予報ラインから100km程度離れていても、ISSが月のそばを通るのが十分楽しめます。お近くの方でこの情報をご覧になったなら、夕空のひとときを楽しんでくださいね。(正確さを期すため、この記事および予報図データは当日まで度々入れ替えることがあります。)


2014/10/30夕方の国際宇宙ステーション月面通過予報(計算データ更新:2014/10/30昼・これが最後の更新です)